平成27年度 企業技術者等活用プログラムとしてMOT教育を実施しました
企業技術者等外部人材を活用する教育プログラムとして専攻科一年生全員に対し,平成27年11月~平成28年2月にかけてMOT教育を実施しました。MOTとはManagement of Technology(技術経営)の略で,主として製造業の開発過程で培ったノウハウ等を経営学の立場から体系化したものであり,技術者が将来的に会社幹部になったときに利益を生み出すための技術のあり方を体得する教育のことです。
今年度は全8回のうち,本校教員,豊橋技科大担当教員様と地元コンサルティング会社ラコンテ様に各1回ずつ,残りの5回を地元企業の釧路製作所様と三ッ輪商会様にご担当いただきました。
釧路製作所の鳥居塚氏は,鋼製橋梁製作時の問題点を提示し,解決策の考案を課題としました。構造力学系の科目がほとんどない電子情報システム工学専攻の学生にとっては難題でしたが,グループ討論を重ね,講師も驚く対策案が出されました。
一方,三ッ輪商会の高草木氏の課題は,学生のグループ単位でカーゴコンテナの有効活用を提案することでした。コンテナにはドライ用と空調設備を持ったリーファーコンテナがあり,グループで何れかを選択し,それぞれコスト等の幾つかの制約条件下で,利益幅の大きい商品力のあるビジネスモデルを提案するものでしたが,皆,知恵を絞り,講師の持つ固定概念を打ち破る斬新なアイデアが幾つも出されました。
本校において,これらビジネスモデルに繋がる教育はほとんどなされていなかったため,貴重な機会となりました。
MOT教育の一場面