ガスクロマトグラフ質量分析計
質量分析法は,分子をイオン化し,そのイオンや分解してできたイオンの質量をはかる手法です.ガスクロマトグラフと質量分析計をインタフェースで結合した装置でライブラリー検索を組み合わせて,混合試料中の化合物を知ることができます.
性能及び仕様
製造所 | : | 島津製作所 |
型式 | : | GCMS-QP5050A |
仕様 | : | 質量範囲 M/Z 10~700程度 イオン化方式 EI 70EV ガスクロマトグラフ(GC) オプション MS部 直接試料導入装置 GC部 ヘッドスペースサンプラー 熱分解装置 |
特徴
- 直接導入法 直接導入プローブ先端に,資料をのせたキャピラリーを装着してイオン化室に導入し,分析します.測定が簡単・迅速で,難揮発性の試料に使えます.
- GC-MS法 ガスクロマトグラフと質量分析計をインターフェースで結合した装置で,ライブラリー検索を組み合わせて,混合試料中の化合物の同定に威力を発揮します.
- 熱分解法 試料を500℃以上の温度で熱分解して得られる熱分解生成物をGC-MSに導入し分析します.分解生成物は元の高分子化合物の構造を反映しているので,それらから高分子の同定や,より高分子の構造解析が可能です.
- ヘッドスペース法 試料を一定温度に加熱して,そのヘッドスペース部分(ここにや試料に含まれていた成分のうち沸点の低い物が揮発して存在しています)のガスをGC-MSに導入し分析します.
用途
- 合成した化合物の構造解析.
- 環境中水の揮発性分,食品,化粧品などの香気成分,匂いの成分分析.
- プラスチック,ゴム,樹脂などのポリマーの分析.