レポートの書き方について述べる.この講義ではレポートの書き方を厳しく規制する.本講義で推奨するレポートの書き方の規約は卒業論文や入社後の業務報告書,更には世界中の出版物や論文誌などにも適用される. |
規則1 使用する紙はA4サイズ 提出物は A4サイズのみ とする.レポートは LATEX を利用して作成すること. |
規則2 表紙には課題題目,名前,提出月日を書く 提出物には必ず表紙をつけること.表紙には 課題題目,学生番号,名前,提出月日 を必ず書くこと. また,必ず紙面の下部には ページ番号 を印字すること.普通,表紙にはページ番号は付けないので注意.レポート枚数が多くなる場合は表紙の次に目次を設けるとなおよい.LATEXは自動的に目次を作成してくれる機能も備えている. |
規則3 適切なセクション(章)の設定 実験の目的,概要,アルゴリズム,結果等を一度に書くのではなく,実験ごとに セクション(文節) を設定すること.こうすることによって書き手も整理しやすいし,読み手も理解しやすくなる.また,セクションタイトルも解りやすく,重複させないものを付けるように工夫すること. |
規則4 数式や変数の書式 レポートや論文の結論には 数式 を活用せよ.数式や変数は必ず イタリック体 で記述する.単位を書く必要がある場合は ブロック体 で記述する. |
規則5 図や表の活用 図や表を用いないレポートはレポートではない.多くの図や表を用いて読み手にわかりやすいレポートを作成するべきである.それぞれの図や表に必ずキャプション(題名)をつけること.キャプションの位置は,図の場合は 図の下 に,表の場合は 表の上 に表示する.また,図や表を掲載した場合は必ず文中でそれらを参照した文章と対応させること.ただ,図や表を貼り付けただけでは不完全である. |
規則6 参考文献の記載 論文やレポート作成で資料や参考事項として活用した文献あるはずである.このような場合,必ずレポートの巻末に参考文献のセクションを設けて,参考にした全ての出版物を列挙すること. 参照した文献が書籍である場合 [1] 石貫 晃,サルでもわかるRuby入門,撲滅科学社,2008. 参照した文献が雑誌である場合 [2] 肉欲 筋太郎,"KY-HaGeの伝搬特性",御宅学会,vol.4,pp.24-31,2007. 参照した文献がWebページである場合 [3] 日本語TEX情報, "http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texfaq/". |
また,上で挙げた例のように各参考文献には 文献ナンバー をつけること.レポートの中で文献を参照した箇所にはその参考文献と一致する文献ナンバーを記載し,本文中との関係を明らかにすること.これらの操作はLATEXの thebibliography環境 を用いればよい. |
規則7 的確な文章表現を用いよ 教科書や解説書に書いてあった文章をそのままレポートに載せていることが多い.あまり意識したことはないと思うが,一般書物,論文,解説書,報告書はすべて言葉づかいや表現,言い回しが異なる.君らが普通の会話と面接の時の会話表現が異なるように.これらを混同すると文章にはなっているものの不格好な印象を与えてしまう. 他人の意見や書物を参考にするのは結構であるが,最終的には 自分の言葉で文章化 すること.そしてこれは当たり前のことであるが,提出するまえには何度か 読み返し て誤字,脱字,その他のミスなどを完全に取り除いてから提出すること. |