
探究活動を担当している高専5年生の白銀です。
教室の窓から珍しい光景が見えたので投稿します。
画像からは少しわかりにくいのですが、工場の煙が空の上の上がらず、水平にずっと流れて行っています。煙突からの煙は上に上がっている感じなので、強い風に流されて水平に流されているのではないことがわかります。では、どうしてずぅーと遠くまで水平に雲のように煙が流れて移動している感じになっているのでしょうか? 実はこれ、逆転層(ぎゃくてんそう)という、冷え込みの強い日に見られる現象です。普通は空の上の方が気温が低く、例えば煙突から出た煙は暖かいので、その周りの冷たい空気に比べて軽くなるので上に上がっていきます。ところが、逆転層が生じると、地上の方が気温が低く、上空の方が空気が冷たくなるという、気温がいつもとは逆転している感じになります。こうなると暖かい煙はそれ以上上昇できなくなり、水平方向に流される感じで移動していきます。ちょっと難しい気象現象の一つですが、寒い日にしか見られない貴重な現象でもあります。