04 月 12 日(火)3-4h

ウォーミングアップ

本科目で学習対象とするプログラミング言語「C」について, とにかく,プログラミング作業を体験してみよう.

また,プログラミングに適したエディタ「vi」の操作方法を習得して行こう.


実習の準備

この授業では毎回,複数のファイルを作成する. ファイルを整理するために, ディレクトリ(フォルダ)を用意しておくとよいだろう. 端末(「ターミナル」等)の中で次のように操作しよう:

$  cd		# ホームディレクトリへ移動
$  mkdir C	# この授業用のディレクトリを作成

ここで,記号「$」はコマンドプロンプトを表している. つまり,「$」を入力する必要はない.

また,記号「#」から行末までは, コメント(説明文)なので入力不要.

以上のことは,今回だけ 1 度だけ実行しておけば OK.

次のことは,毎回の授業の最初に 1 度だけ,実行しよう:

$  cd  C/	# この授業用のディレクトリへ移動
$  mkdir  0412	# その日の授業用のディレクトリを作成
$  cd  0412/	#       〃       へ移動

以上について,次回以降は特に説明しないかもしれないが, 毎回,忘れずに実行しよう.


vi エディタの習得

テキストエディタはCプログラミングに不可欠な道具だ. 世の中には様々なエディタが存在するが, この授業では,Unix の伝統的なエディタ「vi」の 改良版「vim」(Vi IMproved)を推奨する. vi では,他のエディタと比べると,操作方法に多少のクセはあるものの, 慣れてしまえば,異常に高速な編集作業が可能になるだろう.

vi の操作方法

vi の操作方法について,自習用プログラムを利用して学習しよう:

$  vimtutor		# 日本語版
# または
$  LANG=C  vimtutor	# English version

一度にすべてを理解する必要はない. 毎日少しずつ,技をおぼえて行こう.

vi の高度な編集機能を使いこなせるようになれば, プログラムの編集作業を効率的に進められるようになる.

vi の最低限のキー操作

vi の設定

今後の作業を効率的に進めるため, vi の設定を整えておこう.

設定ファイルの編集開始:

$  vim  ~/.vimrc		もしくは $  vi  ~/.vimrc

設定ファイルへ記入する最低限の内容:

syntax  on
set  paste

この記入のためのキー操作:

[i]
[s][y][n][t][a][x][Space][o][n][Enter]
[s][e][t][Space][p][a][s][t][e][Enter]
[Esc]
[:][w][q][Enter]

Cプログラミングの作業手順

まずは,超簡単なプログラム〜文字列の出力〜をイジり回しながら, Cプログラミングの作業手順をおぼえよう.


プログラムの開発プロセス

足し算 x + y の計算機プログラムを例として, プログラムの開発プロセスの雰囲気を感じてみよう. 単純なプログラムから開始し, ソースコードを書き換えながら, 徐々に発展させて行き, (ちょっとだけ)高機能なプログラムを完成しよう.


補足

実は,List 1 等は「動くプログラム」にしか過ぎない. 「正しいプログラム」としては,次のように書くべき:


#include <stdio.h>

int main()
{
	printf("Hello, world.\n");
	...

	return (0);
}

しかし,この授業では,しばらくの間, List 1 のように省略しておく. くわしくは後日,説明予定.


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