作業の前に…Linux にログインしてますか? 他の OS が動いている場合,リブート(再起動)し, Linux(CentOS 6)に切り替えよう.
毎回,ログインしたら速攻で「ウェブブラウザ」を開こう:
そして今回だけ(04.16), 今後の実習をスムーズに進めるために, 最低限,次のように設定しておこう:
毎回,ログインしたら速攻で「端末」も開こう:
この文字端末の中では, シェル(shell;コマンドを受け付けてくれるプログラム) が動いている. これから,このシェルに対してコマンドを入力することによって, 作業を進めて行くことになる.
以下のコマンド入力方法の説明についてのお約束:
便利な機能: コマンド入力の際,カーソルキーが(左右だけでなく上下も)使える. 上下移動では,過去に入力したコマンドを再利用できる. (キーボードで同じようなコマンドを何度も打ち直す必要がなくなる. 活用しない手はない.)
この授業では,沢山のファイルを作るので,整理整頓のため, この授業用のディレクトリ (directory;Windows 用語ではフォルダ folder) を用意しておくとよい. 次のように操作しよう:
$ cd # 自分のホームディレクトリへ移動(change directory) # (最初からここにいるハズだけど念のため) $ mkdir ap # アドプロ用のディレクトリ ap を作成(make directory) $ cd ap # ディレクトリ ap へ移動 $ mkdir 0416 # 本日 04月16日 の作業用のディレクトリを作成 $ cd 0416 # ディレクトリ 0416 へ移動
なお,ディレクトリを1階層ずつ指定するのは面倒なので, 次回には,次の技を使うとよい:
$ cd $ mkdir ap/0423 # ap の下に 0423 を作成 $ cd !$ # ap/0423 へ移動(「!$」は自動的に直前のコマンドの最後のパラメータに置き換わる)
ちなみに,次のようなコマンドもおぼえておくと良い.
$ pwd # 現在位置を確認(print working directory) /.../xxx/yyy/zzz # カレント(current;現在の)ディレクトリのパス名 $ cd .. # 1 階層だけ上のディレクトリへ移動 $ pwd # 現在位置は? /.../xxx/yyy
エディタ(editor;Windows 用語ではメモ帳 notepad)を使って, ファイルを編集してみよう:
$ gedit test.txt & # ファイル test.txt を編集
別窓を開くコマンドの場合, コマンド行の末尾に記号「&」を付けると便利. 省略しても実行できるが, その別窓を閉じるまで次のコマンドを入力できなくなってしまう.
一方,別窓を開かないコマンド(端末内で動くアプリ)の場合, 「&」は厳禁. 付けてしまうと,端末自体が正常動作しなくなってしまう可能性がある.
とりあえず,半角英数字と全角漢字を使い分けて入力できるかどうか, 各自,確認(練習)しておこう. なお,日本語入力システムには iBus を利用する. 日本語入力の開始/終了は,iBus の標準設定では, [Ctrl]+[Space] キー or [漢字] キー.
gedit(や他のアプリケーション)を利用の際, 操作効率の向上に努めよう. 例えば,マウスでのメニュー選択だけでなく, キーボードでのショートカットをおぼえて行こう:
今後の作業を効率よく進めるために,シェルの設定を整備しておこう. この設定作業は,今回だけでよい.
シェルには複数の種類があるので, まず,自分の使っているシェルを確認する:
$ ps $$ PID TTY STAT TIME COMMAND 7210 pts/1 Ss 0:00 bash
この授業用の PC では bash のハズだ.
そして,シェルの設定ファイルを編集して, 作業がより簡単になるような環境を整えよう. bash の設定ファイルは ~/.bashrc だ. (記号「~」はホームディレクトリを意味する.) このファイルを適切に編集せよ:
$ gedit ~/.bashrc &
... # 便利にするための設定 alias ls='ls -F --color' alias lv='less -c' alias rm='rm -i' alias cp='cp -i' alias mv='mv -i' # タートルグラフィックス用の設定 alias cckame='cc -lkame3d' export C_INCLUDE_PATH=~/include export LD_LIBRARY_PATH=~/lib export LIBRARY_PATH=~/lib # 末尾
最後に,この設定変更を反映するため:
$ source ~/.bashrc
なお,source コマンドによる設定変更は, その端末内だけしか反映されない.
または,端末を開き直せば, 設定ファイル ~/.bashrc が自動的に読み込まれる.
実習用ソフトウェアをインストールし,その動作をテストしよう:
$ tar zxvf kame3d.tgz $ cd kame3d $ make
$ ./sample &
アニメーションが開始されたら成功. [Q] キーで終了.
POV-Ray の動作をテストしよう:
$ povray +P test.pov
画像が表示されたら成功. [Q] キー または マウスクリックで終了.
ディレクトリ関連のコマンド:
$ pwd # カレントディレクトリパスを表示 $ cd ディレクトリ名 # 指定のディレクトリへ移行 $ cd # ホームディレクトリへ移行 $ mkdir ディレクトリ名 # ディレクトリを作成 $ rmdir ディレクトリ名 # ディレクトリを削除
$ ls # カレントディレクトリにあるファイルを一覧表示(list) $ ls ディレクトリ名 # 指定のディレクトリにあるファイルを一覧表示 $ mv 元のファイル名 新しいファイル名 # ファイル名を変更(move) $ cp 元のファイル名 新しいファイル名 # ファイルを複製(copy) $ rm ファイル名 # ファイルを削除(remove) $ rm -r ディレクトリ名 # ディレクトリを再帰的に削除(rm recursively),要するに中身も丸ごと削除
最低限,これだけは設定しておこう:
その他,ショートカットアイコンの追加や 壁紙や色や文字サイズの変更など, 自分好みに設定しておこう.
情報処理センターの ウェブメール を適切に 設定 しておこう.
最低限の設定項目:
そして,まず,自分宛や隣人宛のテストメールを送信・受信し, 設定が適切であったかどうかテストせよ.
自分宛の送信テストが完了したら, この授業の履修予定者は必ず, 担当教員へレポートを送信せよ: