アドプロ 2018.04.16

実習の準備

作業の前に…Linux にログインしてますか? 他の OS が動いている場合,リブート(再起動)し, Linux(CentOS 6)に切り替えよう.


ウェブブラウザ(Firefox)の実行・設定

毎回,ログインしたら速攻で「ウェブブラウザ」を開こう:

[アプリケーション]→[インターネット]→[Firefox ウェブブラウザ]

そして今回だけ(04.16), 今後の実習をスムーズに進めるために, 最低限,次のように設定しておこう:


文字端末の実行

毎回,ログインしたら速攻で「端末」も開こう:

[アプリケーション]→[システムツール]→[端末]

この文字端末の中では, シェル(shell;コマンドを受け付けてくれるプログラム) が動いている. これから,このシェルに対してコマンドを入力することによって, 作業を進めて行くことになる.

以下のコマンド入力方法の説明についてのお約束:

便利な機能: コマンド入力の際,カーソルキーが(左右だけでなく上下も)使える. 上下移動では,過去に入力したコマンドを再利用できる. (キーボードで同じようなコマンドを何度も打ち直す必要がなくなる. 活用しない手はない.)

作業用ディレクトリの操作

この授業では,沢山のファイルを作るので,整理整頓のため, この授業用のディレクトリ (directory;Windows 用語ではフォルダ folder) を用意しておくとよい. 次のように操作しよう:

$ cd		# 自分のホームディレクトリへ移動(change directory)
		# (最初からここにいるハズだけど念のため)

$ mkdir  ap	# アドプロ用のディレクトリ ap を作成(make directory)
$ cd  ap		# ディレクトリ ap へ移動
$ mkdir  0416	# 本日 04月16日 の作業用のディレクトリを作成
$ cd  0416	# ディレクトリ 0416 へ移動

なお,ディレクトリを1階層ずつ指定するのは面倒なので, 次回には,次の技を使うとよい:

$ cd
$ mkdir  ap/0423	# ap の下に 0423 を作成
$ cd  !$		# ap/0423 へ移動(「!$」は自動的に直前のコマンドの最後のパラメータに置き換わる)

ちなみに,次のようなコマンドもおぼえておくと良い.

$ pwd		# 現在位置を確認(print working directory)
/.../xxx/yyy/zzz	# カレント(current;現在の)ディレクトリのパス名

$ cd  ..		# 1 階層だけ上のディレクトリへ移動
$ pwd		# 現在位置は?
/.../xxx/yyy
なお,ファイル名に関して, Linux ではアルファベットの大文字と小文字とが明確に区別される. 一方,Windows では大/小文字の区別は不明確.

ファイルの編集

エディタ(editor;Windows 用語ではメモ帳 notepad)を使って, ファイルを編集してみよう:

$ gedit  test.txt  &		# ファイル test.txt を編集

別窓を開くコマンドの場合, コマンド行の末尾に記号&」を付けると便利. 省略しても実行できるが, その別窓を閉じるまで次のコマンドを入力できなくなってしまう.

一方,別窓を開かないコマンド(端末内で動くアプリ)の場合, &」は厳禁. 付けてしまうと,端末自体が正常動作しなくなってしまう可能性がある.

とりあえず,半角英数字と全角漢字を使い分けて入力できるかどうか, 各自,確認(練習)しておこう. なお,日本語入力システムには iBus を利用する. 日本語入力の開始/終了は,iBus の標準設定では, [Ctrl]+[Space] キー or [漢字] キー

gedit(や他のアプリケーション)を利用の際, 操作効率の向上に努めよう. 例えば,マウスでのメニュー選択だけでなく, キーボードでのショートカットをおぼえて行こう:

なお,Linux(...というより,正確には X Window)では, 状況にもよるが大抵の場面で, マウスでのドラッグやダブルクリックでもコピーでき, 中クリックでもペーストできる. この方法も便利. また,アプリケーションの切り替えは [Alt]+[Tab].

環境設定

今後の作業を効率よく進めるために,シェルの設定を整備しておこう. この設定作業は,今回だけでよい.

シェルには複数の種類があるので, まず,自分の使っているシェルを確認する:

$ ps  $$
  PID TTY      STAT   TIME COMMAND
 7210 pts/1    Ss     0:00 bash

この授業用の PC では bash のハズだ.

そして,シェルの設定ファイルを編集して, 作業がより簡単になるような環境を整えよう. bash の設定ファイルは ~/.bashrc だ. (記号「~」はホームディレクトリを意味する.) このファイルを適切に編集せよ:

この操作については,入力ミスを防ぐため, コピー&ペーストを強く推奨.
$ gedit  ~/.bashrc  &
...

# 便利にするための設定
alias ls='ls -F --color'
alias lv='less -c'
alias rm='rm -i'
alias cp='cp -i'
alias mv='mv -i'

# タートルグラフィックス用の設定
alias cckame='cc -lkame3d'
export C_INCLUDE_PATH=~/include
export LD_LIBRARY_PATH=~/lib
export LIBRARY_PATH=~/lib


# 末尾

最後に,この設定変更を反映するため:

$ source  ~/.bashrc

なお,source コマンドによる設定変更は, その端末内だけしか反映されない.

または,端末を開き直せば, 設定ファイル ~/.bashrc が自動的に読み込まれる.


タートルグラフィックスの準備

実習用ソフトウェアをインストールし,その動作をテストしよう:

アニメーションが開始されたら成功. [Q] キーで終了.


POV-Ray の準備

POV-Ray の動作をテストしよう:

画像が表示されたら成功. [Q] キー または マウスクリックで終了.


基本的な Unix コマンドの学習

ディレクトリ関連のコマンド:

$ pwd			# カレントディレクトリパスを表示
$ cd  ディレクトリ名	# 指定のディレクトリへ移行
$ cd			# ホームディレクトリへ移行
$ mkdir  ディレクトリ名	# ディレクトリを作成
$ rmdir  ディレクトリ名	# ディレクトリを削除
ファイル関連のコマンド:
$ ls			# カレントディレクトリにあるファイルを一覧表示(list)
$ ls  ディレクトリ名	# 指定のディレクトリにあるファイルを一覧表示
$ mv  元のファイル名  新しいファイル名		# ファイル名を変更(move)
$ cp  元のファイル名  新しいファイル名		# ファイルを複製(copy)
$ rm  ファイル名		# ファイルを削除(remove)
$ rm  -r  ディレクトリ名	# ディレクトリを再帰的に削除(rm recursively),要するに中身も丸ごと削除

デスクトップのカスタマイズ

最低限,これだけは設定しておこう:

[システム]→[設定]→[デスクトップ効果]→v 標準

その他,ショートカットアイコンの追加や 壁紙や色や文字サイズの変更など, 自分好みに設定しておこう.


電子メールの設定

情報処理センターウェブメール を適切に 設定 しておこう.

「安全な接続ができませんでした」とか言われた場合, 「例外を追加」しておこう.

最低限の設定項目:

[設定]→[識別情報]→[識別情報]
[設定]→[設定]→[メッセージの作成]

そして,まず,自分宛や隣人宛のテストメールを送信・受信し, 設定が適切であったかどうかテストせよ.


本日の課題

自分宛の送信テストが完了したら, この授業の履修予定者は必ず 担当教員へレポートを送信せよ:


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