具体的な任意多面体およびその BSP-tree の一例を紹介する.
まず,任意多面体の例を Fig.1 に示す.
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前面図 | 背面図 |
Fig.1. 図形の例
各面に記された数字はポリゴン番号を表わしている. 破線は,ポリゴン 0 を親にする場合の分割線である.
この物体に対する BSP-tree は,一例として Fig.2 のようになる.
Fig.2. BSP-tree の例
各節点が各ポリゴンに対応しており, 左の部分木がそのポリゴンの前方(表側)に位置するポリゴン群を, 右の部分木がその後方(裏側)のポリゴン群を,それぞれ表わしている.
なお,このような木を自動生成するプログラムがあれば理想的だが, 木の生成は一つの形状に対して一度実行するだけでよいので, この実習では,これを手動で生成することにしよう.
また,親ポリゴンの選び方は任意なので, 一つの形状に対して複数通りの木が存在することになる. できるだけ,わかり易い(間違いづらい)方法で選んで行けばよいだろう.