テーマIVでは,3D-CG(三次元コンピュータグラフィクス)の作成のために, シーン記述言語 POV-Ray を利用する. 今回は,初心者用の学習キットで練習し,POV-Ray の雰囲気をつかもう.
なお,世間一般的な 3D-CG 作成ソフト (M科やA科で使っている CAD ソフト等)では, GUI 操作による作業が常識とみなされている. しかし,POV-Ray では,この常識 (というか因習) とはまったく異なり, テキスト編集(プログラミング)によって作業を進めて行く. --- ということは,CG の制作に興じつつ, 情報工学科の学生にとって必須の「プログラミング能力」の訓練にもなってしまう? 一石二鳥.
作業手順の概要と 作業に必要なコマンドを紹介しておく: (まず最初にダウンロード: myF1.pov, F1.inc)
$ gedit ファイル.pov &
$ povray ファイル.pov # 描画を完了して即時終了 # または $ povray +P ファイル.pov # 描画結果を表示して一時停止
また,大きな画像や小さな画像を生成したければ, +W および +H オプションでサイズを指定しよう. (ただし,横4:縦3の比率が標準だ. これ以外の縦横比だと,画像が歪んでしまう.)
$ povray +W1200 +H900 +P ファイル.pov # 1200x900 画素の画像を生成 $ povray +W400 +H300 +P ファイル.pov # 400x300 〃
$ eog ファイル.png &
結果が気に入るまで,これらの作業を繰り返す.
今回は,中学生向けの POV-Ray 体験コースを試し, POV-Ray プログラミングの雰囲気をつかもう: