04 月 22 日(金)1-2h

KTurtle(1)

実用的なプログラミング言語「C」への移行の準備を進めて行こう.

今回は,タートルグラフィックス「KTurtle」を利用して, 手続き型プログラミングの考え方をより深く理解しよう.

アルゴロジックでは, 図画の組み合わせによってプログラムを作成していた. これは,ビジュアルプログラミング言語というもので, 初心者でも手軽にプログラミングを学習できる反面, 実用的なプログラムの作成には向いていない.

一方,KTurtle では, テキストプログラミング言語を使う. つまり,C言語など実用的なプログラミング言語と同様, 文字の組み合わせによってコードを記述する. もちろん,KTurtle では実用的なプログラムは作成できないが, 作業方法は実用言語とほとんど同じだ.

また,以下の実習が終わったら, vimtutor をレッスン4まで終わらせよう.


KTurtle の起動

さっそく,KTurtle を起動しよう:

まずは,サンプルプログラムを使ってみよう:

  1. サンプルの選択:
  2. [File] → [Examples] → (アイテムを何かひとつ選択)

    これで,Editor(エディタ)部にソースコードが表示されたハズだ.

    コードとは,プログラムの内容であり, 複数のコマンドの組み合わせで構成されている. 特に,人間にも読めるような言語で書かれたコードがソースコードだ.
  3. プログラムの実行:
  4. [Run]

    これで,キャンバスに図形が描かれたハズだ.

Editor 部のコードを書き換えて, Run(実行)すれば,図形も変えられる.


基本的なコマンド

今回は,次のコマンドを理解しよう:

これらの組み合わせによって, さまざまな図形を描ける.

考え方はアルゴロジックとほぼ同じだが, KTurtle では,他にもたくさんのコマンドがあるし, コマンドをキーボードで入力する必要がある.

どんなコマンドがあるのか? やる気のある人は,[Help] → [KTurtle Handbook] で, マニュアルを見てみるとよい. ...英語だけど..., まぁ,Chapter 4 だけ見れば(じっくり読まなくても)大体は推理できるのでは?


プログラムの作成

簡単な例として,四角形を描くプログラムを作成してみよう. Editor に次のソースコードを入力し,Run しよう:

reset
repeat 4 {
	forward 100
	turnleft 90
}

なお,コード入力の際には,必ずインデント(字下げ)を整えよう. たとえば,{ } 内の各行の先頭に [Tab] を入れること.


練習問題

基本的なコマンドを組み合わせて, 次のような図形を描くプログラムを作成せよ:

  1. さまざまな多角形(三角形,四角形,五角形,...,円)
  2. 星のような形
  3. 花のような形
  4. その他,独自に創作した幾何学図形
アドバイス: アルゴロジックでも経験した通り, ひとつの問題(図形)に対して,複数の解法(描き方)がある. できるだけ効率的な描き方を考えよう. 多重ループを作る(repeat 内にさらに repeat を入れる)と 複雑な図形を効率的に生成できることが多い.

本日の課題

練習問題4「独自の幾何学図形」について,作品を提出せよ.

レポート提出

補足

ソースコードの保存方法:

[File] → [Save as ...] → ...
ファイルの整理のため, 以前の説明の通り, この授業用のディレクトリを作り, その中へ保存するとよい.

画像ファイルの作成方法:

[Canvas] → [Export to image (PNG)] → ...

画像の確認方法:

$ eog ファイル.png &
または
$ display ファイル.png &

それと,vimtutor の学習も忘れずに... レッスン4まで終わらせよう.


(c) 2016, yanagawa@kushiro-ct.ac.jp