自由制作(試作)
自由制作の題材を決めたら,
いきなり完成品を目指すのではなく,
まずは試作・検討し,問題点を洗い出すことにしよう.
より素晴らしい作品を生み出すためには,
事前の周到な準備が重要.
試作段階では特に,形状に集中し,設計作業を進めよう.
模様と色彩については,試作・検討の後,
最終的な仕上げ段階で作業するとよい.
作業手順:
- 最初は大まかに,全体的な形状を決めて行く.
- 展開図ができたら,実際に組み立ててみる.
- そして徐々に,細かな部分を作り込んで行く.
これを繰り返しながら,完成度を高めて行こう.
例:
軽自動車の作業計画...
- 試作段階
- 最初は,外形を大幅にデフォルメして考え,
直方体とかL字形とかで表現してみる.
- それができたら,側面から見た形を整え,
前/後ガラスとかボンネットとかの部分を斜めにしてみる.
- それができたら,正面から見た形を整え,
横ガラスを斜めにしてみる.
- 接合方法を改良し,組立後の形態を安定化してみる.
- 実作段階
- プロポーション(寸法比率)を調整する.
- 装飾部品(ウィングやミラー)を付ける.
- 模様・色を付ける.
なお,切り抜き作業では,制作時間の節約を考えて,
カッティングマシンも利用しよう.
制約条件:
- 糊付け無し・現物合わせ無しで組み立て可能
- 立体として自立(底面等の見えない部分は省略可)
- A4版1枚(できるだけ)
アドバイス:
- 工業製品(電化製品,乗物,建物,など)の模型が無難.
- 実用品(スマホスタンド,等)でもよいが,強度に注意.
(ペラペラの紙で作るので...折曲や接合の方法次第では強度を確保できるかも.)
- 斜面や凹部が含まれていれば高評価.
- 斜面を作る際,
draw の [回転] 機能の利用は NG.
(位置合わせが効かなくなってしまう.
ピタゴラスの三角形を使おう.)
- draw の拡大/縮小機能の利用も NG.
(整数倍の拡大なら問題ないが,それ以外の拡大/縮小では位置合わせが効かなくなってしまう.
頂点の座標を整数に保つこと!!)
- 薄形物体は形態安定性の確保が困難.
(ペラペラの紙で作るので...
厚めの形にしたり,中に支えを入れればなんとかなるかもしれない.)
- 曲線や曲面(生物など)は無理.
(直線や平面にデフォルメすればできるかも.)
- 志が低すぎる単純すぎる形状
(スマホ,バス・列車,消しゴム,等)は
NG.
07月06日の課題
作品の構想を報告せよ.
注意:
07月14日の課題
試作段階の進捗状況を報告せよ.
(c) 2016, yanagawa@kushiro-ct.ac.jp