推進室の概要
校長からのメッセージ
活力ある持続可能な社会の実現のため、多様性のある社会構造は必須となります。男女共同参画はその基盤の一つです。一方、我が国における社会で活躍する女性の占める割合は、特に科学技術分野において、世界の中で後塵を拝していると言わざるをえない状況にあります。性別にかかわりなく、個性と能力を十分に発揮できる社会を目指して、既に、1999年に男女共同参画社会基本法が制定されています。男女がその能力と自らの意志に基づき、社会の対等な構成員として、あらゆる分野の活動に参画できる機会が確保されていくため、これまで男女共同参画基本計画が次々に閣議決定されてきました。
独立行政法人国立高等専門学校機構(以降、本機構)においても、平成27〜32年の計画期間に、国の支援のもと「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」を実施していますが、男女参画の現状は、まだ道半ばの感があります。女子学生の割合も、本機構全体で、平成29年5月時点では本科で19.8%、専攻科で11.5%であり、学校単位で女子学生が20%を超えている学校は20校ありますが、今後さらなる増加が望まれます。
本機構も男女共同参画社会の実現に向け、「私たちは、人権を尊重し、性別にかかわりなく、個人の能力を十分に発揮して活躍できる社会の実現を目指します。そのために、創造性に富む実践的技術者を育成することを通して、技術科学分野への男女共同参画を推進します。」とした「男女共同参画宣言」が社会に示されています。この宣言の実現に向けて「男女共同参画行動計画」を策定し、下記のような4つの基本方針が公表されています。
1.教育活動全般を通じた男女共同参画の推進
2.教育・研究・就業における男女共同参画の推進、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)を図るための環境整備
3.男女共同参画の意識啓発
4.法人・学校運営における意思決定への男女共同参画の推進
社会の発展のため、女性の活躍は、益々重要度が増していくことになります。釧路工業高等専門学校(以降、釧路高専)においても「男女共同参画」と言う言葉が無くなる社会を目指して活動を進めて参ります。
今後とも、釧路高専の男女共同参画に関する取り組みについてホームページ等を活用して社会に発信して参ります。関係各位の皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
学校長 大塚 友彦
沿革
- 2011(平成23年)12月15日: 釧路高専に男女共同参画推進室が設置され,初代室長に中村隆(電子工学科)が就きました。
- 2012(平成24年)10月18日: 釧路高専が高専機構男女共同参画推進モデル校に選定されました。
- 2014(平成26年)4月1日: 第2代の室長に,大槻香子助教(建築工学科)が就きました。
- 2017(平成29年)4月1日: 第3代の室長に,大石玄准教授(一般教育部門)が就きました。
- 2018(平成30年)4月1日: 第4代の室長に,高 義礼教授(電子工学分野)が就きました。
- 2020(令和2年)4月1日: 第5代の室長に,土江田織枝准教授(情報工学分野)が就きました。
2022年度の室員
- 高 義礼 (電子工学分野)
- 細見 佳子 (一般教育分野)
- 宮崎 智美(学生課)
- 笠谷 しおり (学生課)
- 土江田 織枝(情報工学分野)