実習の準備

まず,本科目の初回,各自の PC に Linux 環境を整えておこう.

そして毎回,授業開始時には速攻で Linux 端末を開いておこう.

以下,04.11実施の予定でしたが, 環境整備に意外と時間を取られてしまいましたので, 04.18に持ち越します.
Linux 端末のコマンド入力方法 Linux 端末の中では, シェル(shell;コマンドを受け付けてくれるプログラム) が動いている.

これから,このシェルに対してコマンドを入力することによって, 作業を進めて行くことになる.

以下のコマンド入力方法の説明についてのお約束:

便利な機能: コマンド入力の際,カーソルキーが(左右だけでなく上下も)使える. 上下移動では,過去に入力したコマンドを再利用できる.

つまり,同じようなコマンドが続いても, キーボードで何度も打ち直すような 無駄手間を減らせる.
効率よく作業できない者は置き去りになる. キーボードタイピングも各自で練習しておこう. (ウェブブラウザ上で動くタイピングゲームが沢山ある.)
作業用ディレクトリの操作

この授業では,沢山のファイルを作るので,整理整頓のため, この授業用のディレクトリ (directory;Windows 用語ではフォルダ folder) を用意しておくとよい. 次のように操作しよう:

以下のコマンドは,WSL を利用していて, 共有フォルダがディレクトリ ~/WSL として シンボリックリンクされている場合を仮定しています. もし,WSL 不使用の場合, このディレクトリについては, 適切に読み飛ばしたり読み替えてください.
$ cd		# 自分のホームディレクトリへ移動(change directory)
		# (最初からここにいるハズだけど念のため)
$ cd WSL	# 共有フォルダ WSL へ移動

$ mkdir ap	# アドプロ用のディレクトリ ap を作成(make directory)
$ cd ap		# ディレクトリ ap へ移動
$ mkdir 0411	# 本日04月11日 の作業用のディレクトリを作成
$ cd 0411	# ディレクトリ 0411 へ移動

なお,ディレクトリを1階層ずつ指定するのは面倒なので, 次回には,次の技を使うとよい:

$ cd
$ mkdir WSL/ap/0418	# ap の下に 0418を作成
$ cd !$		# WSL/ap/0418 へ移動(「!$」は自動的に直前のコマンドの最後のパラメータに置き換わる)

ちなみに,次のようなコマンドもおぼえておくと良い.

$ ls		# ファイルとディレクトリの一覧を表示(list)
...
$ pwd		# 現在位置を確認(print working directory)
/.../xxx/yyy/zzz	# カレント(current;現在の)ディレクトリのパス名

$ cd ..		# 1 階層だけ上のディレクトリへ移動
$ pwd		# 現在位置は?
/.../xxx/yyy
なお,ファイル名に関して, Linux ではアルファベットの大文字と小文字とが明確に区別される. 一方,Windows では大/小文字の区別は曖昧な場合もある.
ファイルの編集

エディタ(editor;Windows 用語ではメモ帳 notepad.exe) アプリケーションを使って, ファイルを編集してみよう:

$ gedit test.txt &		# ファイル test.txt を編集

このアプリのように 別窓を開くコマンドの場合, コマンド行の末尾に記号&」を付けると便利. 省略しても実行できるが, その別窓を閉じるまで次のコマンドを入力できなくなってしまう.

一方,別窓を開かないコマンド(端末内で動くアプリ)の場合, &」は厳禁. 付けてしまうと,端末自体が正常動作しなくなってしまうかもしれない.

とりあえず,半角英数字と全角漢字を使い分けて入力できるかどうか, 各自,確認(練習)しておこう.

なお,[CapsLock] とか [NumLock] 等が文字入力を邪魔している場合もある. キーボード上の LED が点灯していないか確認しよう.

エディタやシェルを利用の際, 操作効率の向上に努めよう. 例えば,マウスでのメニュー選択だけでなく, キーボードでのショートカットをおぼえて行こう.

gedit のショートカットキーの例:

環境設定

今後の作業を効率よく進めるために,シェルの設定を整備しておこう. この設定作業は,今回だけでよい.

シェルには複数の種類があるので, まず,自分の使っているシェルを確認する:

$ ps $$
  PID TTY      STAT   TIME COMMAND
   11 pts/0    Ss     0:00 -bash

この授業用の PC では bash のハズだ.

そして,シェルの設定ファイルを編集して, 作業がより安全になるような環境を整えよう. bash の設定ファイルは ~/.bashrc だ. (記号「~」はホームディレクトリを意味する.) このファイルを適切に編集せよ:

この操作については,入力ミスを防ぐため, コピー&ペーストを強く推奨.
$ gedit ~/.bashrc &
...

alias rm='rm -i'
alias cp='cp -i'
alias mv='mv -i'

# 末尾
「...」以降をファイル内の末尾に追加するんですよ. 「...」は追加しませんよ. 末尾に空行が必要.

最後に,この設定変更を反映するため:

$ source ~/.bashrc

なお,source コマンドによる設定変更は, その端末内だけしか反映されない.

または,端末を開き直せば,その端末では, 設定ファイル ~/.bashrc が自動的に読み込まれる.

POV-Ray の準備

POV-Ray の動作をテストしよう:

CG画像が表示されたら成功. [Q] キー または マウスクリックで終了.

JavaScript の準備

多分,JS の準備は特に必要ありません.

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基本的な Unix コマンドの学習

ディレクトリ関連のコマンド:

$ pwd			# カレントディレクトリパスを表示
$ cd ディレクトリ名	# 指定のディレクトリへ移行
$ cd			# ホームディレクトリへ移行
$ mkdir ディレクトリ名	# ディレクトリを作成
$ rmdir ディレクトリ名	# ディレクトリを削除,中にファイルがあると削除不可
ファイル関連のコマンド:
$ ls			# カレントディレクトリにあるファイルを一覧表示
$ ls ディレクトリ名	# 指定のディレクトリにあるファイルを一覧表示
$ mv 元のファイル名 新しいファイル名		# ファイル名を変更(move)
$ cp 元のファイル名 新しいファイル名		# ファイルを複製(copy)
$ rm ファイル名		# ファイルを削除(remove)
$ rm -r ディレクトリ名	# ディレクトリを再帰的に削除(rm recursively),要するに中身も丸ごと削除
Unix コマンドによるファイル操作では「ゴミ箱」は存在しない. つまり,削除すると回復できない. という訳で先程のシェルの設定において, rm -i 等として,削除してよいか確認するように設定しました.
電子メールの設定

Microsoft365 の ウェブメール Outlook を適切に設定しておこう. サインインのアカウントは「ユーザ名@kushiro.kosen-ac.jp」です.

最低限の設定項目:

そしてまず,自分宛や隣人宛のテストメールを送信・受信し, 設定が適切であったかどうかテストせよ.

本日の課題

メールの送信テストが完了したら, この授業の履修予定者は必ず 担当教員へレポートを送信せよ: