紹介
電子工学分野について
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エレクトロニクスコース・電子工学分野の教育目的
エレクトロニクスコースは,電気エネルギーや計測制御と光・電子デバイス,電子制御と情報通信技術を学び,人々の安心・安全で豊かな生活を支えるために,社会基盤技術から情報通信技術までの幅広く全ての産業に貢献できる高度な技術者を育成することを目的とする。電子工学分野は,エレクトロニクスコースの中で,特に「電子デバイス」「情報通信」「電子制御」などの電子工学を中心とした技術者を育成することを目的とする。
電子工学とは
私たちの身の回りにある電気製品には,電子工学の技術が使われていて,現在の私たちの生活は電子工学の技術なしには成り立たないほどです。
電子デバイスの技術により,パソコンや携帯電話などは,より小さく,より高機能に進化し続けています。薄型テレビも液晶を用いるデバイス技術の進歩なしには実現できませんでした。
情報通信の技術はコンピュータを「計算機」から「情報端末」へ,電話機を「通話装置」から「携帯情報端末」へと変化させるインターネットを発展させました。
電子制御の技術は,人間のように2足歩行するロボットを実現したり,工場の中で人間に代わって正確に働くロボットを実現したりしています。
電子工学分野では,電子デバイス,情報通信,電子制御を3本柱として,電子工学技術者として必要な知識・技術を5年間かけて学習します。低学年では基礎的な知識の学習,高学年では自分の得意なコースを意識した選択的な学習を講義系科目で行い,これらと並行に実験・実習系科目によって体験的に学習します。
電子工学分野の3本柱の内容
電子デバイス キーワード: 半導体,太陽電池,超伝導 主な専門科目 電子材料,半導体工学,デバイス工学 |
情報通信 キーワード: コンピュータ,携帯電話,インターネット 主な専門科目 電子計算機工学,プログラム言語,通信伝送工学,電磁波工学,画像工学,応用情報処理 |
電子制御 キーワード: ロボット,マイコン,自動車のABS 主な専門科目 制御工学,電子計測,メカトロニクス,シーケンス制御,計測システム |
このほか,電子工学の基礎科目として,電気回路,電子回路,論理回路,電磁気学などを学びます。もちろん,専門の基礎として低学年を中心に理科・数学・英語・国語・社会といった一般科目も学習します。
電子工学分野の学生が在学中に取得している資格試験
- ディジタル技術検定
- 情報処理技術者
応用情報処理
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科目名 | 応用情報処理 | 対象学年・学科 | 4D/5D/5E/5J |
単位 |
1 |
分野 | 情報・通信 | 開講期 | 前期 | 講義形態 |
座学 |
キーワード | 情報処理,ネットワーク | ||||
授業目的 | 情報処理技術のうち,コンピュータシステム,システム開発,ネットワークについて理解を深める。 | ||||
授業概要 |
(1) プロセッサ,メモリアーキテクチャについて理解します。 (2) ソフトウェアの体系やシステム構成技術について理解します。 (3) 技術者の安全に対する考え方を学習します。 (4) ネットワークプロトコルについて理解します。 (5) LANやWANについて理解します。 (6) 通信装置にはどのようなものがあるかを学習します。 |
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参考 | |||||
到達目標 |
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担当教員から |
情報処理技術者試験・基本情報技術者を念頭において進めるが時間の都合でその範囲全体を網羅することはできない。この講義で取り扱わない部分については各自で学習し,情報処理技術者試験にチャレンジして欲しい。 (担当:浅水 仁) |
シーケンス制御
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科目名 | シーケンス制御 | 対象学年・学科 | 4D/5D/5E/5J |
単位 |
1 |
分野 | 計測・制御 | 開講期 | 前期 | 講義形態 |
実習 |
キーワード | シーケンス制御,ラダープログラム,論理設計 | ||||
授業目的 | 第3学年までで学ぶプログラミングや論理設計の知識に基づき,特に,論理式で表現される条件制御をPCシーケンス制御に応用する。これらの知識に基づいて,仮想の機器制御に対する演習課題について問題解決するための能力をラダープログラミングを通じて修得する。 | ||||
授業概要 |
(1) シーケンス制御とその応用について理解する。 シーケンス制御がどのようなところに応用されているかを理解します。 (2) PCシーケンスで用いられるラダープログラミング手法を習得します。 PC上で仮想の機器制御を行うラダープログラミングを行えるようになります。 (3) 応用演習課題に取り組みます。 PC上での機器の入出力と与えられた設計仕様を満たすラダープログラムを書くことができるようになります。 (4) 最終演習課題に取り組みます。 与えられた設計仕様となるようなプログラミングを行い,設計能力の向上を図ります。 |
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参考 | |||||
到達目標 |
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担当教員から |
シーケンス制御は,条件に沿って工程を順番に実行していく制御方法です。応用されている分野は,製造装置や製造ライン,エレベータなど幅広い分野に用いられています。高専を卒業してメーカーの制御設計部門で利用できる知識と技術を修得できます。 (担当:松本 和健) |
計測システム
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科目名 | 計測システム | 対象学年・学科 | 4D/5D/5E/5J |
単位 |
1 |
分野 | 計測・制御 | 開講期 | 前期 | 講義形態 |
実習 |
キーワード | 計測,センサ,AD/DA変換,LabVIEW | ||||
授業目的 | 計測に関する基礎知識を培う。実際に物理量を計測するシステムを作製し,計測に関する基本的なスキルを身に付ける。また,教員の協力の下,チームワークにより課題を克服する能力を養う。 | ||||
授業概要 |
(1) 測定データの処理方法や計測に関する基礎的な知識を確認する。 最小二乗法や偏差など計測したデータを解析する手法を学びます。 (2) LabVIEWと呼ばれるPCを利用した仮想計測器を実現するソフトウェアの使用方法を習得します。 グラフィカルなプログラミングができるので,簡単に使えるようになります。 (3) 各グループに分かれてセンサを用いた計測システム(センサにより対象物の計測を行い,データをLabVIEWで処理するシステム)を構築します。 自動的なデータを取得や解析を行う計測システムを各グループで構築します。 (4) 製作したシステムの相互評価および成果発表プレゼンテーションを行います。 |
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参考 |
![]() 平成20年度に授業を受けた学生の製作物です。 センサの選定も学生自身で行います。
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到達目標 |
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担当教員から |
“ものを測る”ということだけでなく,測ったデータをどう生かすかということが,今後の卒業研究や将来の技術者・研究者として大切になってきます。(担当:山田 洋明) |
選択科目紹介(電子工学科開講分)
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専門選択科目(電子工学科開講分)
電子工学科では,専門選択科目として以下のような科目を開講しています。
興味のある分野(情報・通信,計測・制御,電子デバイス)の科目を自分で選択して専門性を高めることができます。
# 学科分野および学外実習については,「電子工学科について」をご覧ください。
科目名 | 分野 | 開講期 | 他学科選択 | 単位数 | 講義形態 | 備考 |
応用情報処理 | 情報・通信 | 4年/5年(前) | 5E / 5J | 1 | 座学 | シーケンス制御/計測システムと並列開講 |
シーケンス制御 | 計測・制御 | 4年/5年(前) | 5E / 5J | 1 | 実習 | 応用情報処理/計測システムと並列開講 |
計測システム | 計測・制御 | 4年/5年(前) | 5E / 5J | 1 | 実習 | 応用情報処理/シーケンス制御と並列開講 |
電子機器 | 情報・通信 | 5年(後) | - | 2 | 座学 | 学修単位,検定試験で単位認定可 |
アルゴリズム | 情報・通信 | 5年(後) | - | 2 | 実習 | 学修単位 |
画像工学Ⅱ | 情報・通信 | 5年(後) | - | 2 | 座学 | 学修単位 |
メカトロニクス | 計測・制御 | 5年(後) | 5E / 5J | 2 | 実習 | 学修単位,検定試験で単位認定可 |
電子材料Ⅱ | 電子デバイス | 5年(前) | - | 2 | 座学 | 学修単位 |
半導体工学Ⅱ | 電子デバイス | 5年(後) | - | 2 | 座学 | 学修単位 |
デバイス工学 | 電子デバイス | 5年(後) | - | 2 | 座学 | 学修単位 |
光エレクトロニクス | 電子デバイス | 5年(後) | - | 2 | 座学 | 学修単位 |
# 上記の表中の開講期は,H22年度対応となっています。