釧路高専第1回若手理・工学セミナーを開催しました

釧路高専第1回若手理・工学セミナーを開催しました

 平成25年8月5日(月)に,本校大講義室にて,釧路高専第1回若手理・工学セミナーを開催しました。

 このセミナーは,各研究機関の若手研究者,技術者や学生による異分野交流を目的として開催され,他機関からは横浜国立大学大学院工学府システム統合工学専攻海洋宇宙システム工学コース 修士1年 加藤千智さんが発表者として参加いたしました。

 また,本校からは,機械工学科の前田先生,福地先生,一般教育科の岡先生が発表しました。

 具体的な発表内容は以下のとおりです。

「加藤さん」

内容:人工衛星に搭載されるパラボラアンテナの性能向上のため,反射鏡の大型化が要求されている。より大型かつ軽量な反射鏡を設計するため,メッシュタイプアンテナの反射鏡支持構造にテンセグリティ構造を適用し,形状安定性を検証した。その結果,目標鏡面精度および面密度を達成し,支持構造になりうることを確認した。


横浜国立大学修士1年 加藤さんの発表

「福地先生」

内容:高い熱伝導特性や強度特性などを有するカーボンナノチューブ(CNT)のような炭素繊維を含有することにより,アルミニウム(Al)の約3倍の熱伝導率を有するAl基高熱伝導複合材料について,高温環境試験により、熱および強度特性の温度依存性について検討した。


機械工学科 福地先生の発表

「前田先生」

内容:病態皮膚の“色彩”や“見え方”は,光伝搬解析によりシミュレーションが可能である。いくつかの症例の病理所見から画像を再現し,これを皮膚科診断支援に応用する手法の可能性を報告した。


機械工学科 前田先生の発表

「岡先生」

内容:ユークリッド空間上(可換)におけるシュワルツの核型定理は,超関数の理論において基本となる定理の一つである。 最近ではLTIシステム理論などに応用されている。本講演では,ハイゼンベルグ群上(非可換)の緩増加超関数におけるシュワルツの核型定理について定理の主張と証明を述べた。


一般教育科 岡先生の発表

今後も当該セミナーを継続して開催する予定です。