電子工学分野

Electronic engineering

電子工学分野

教育上の目的

 電子工学分野は,エレクトロニクスコースの中で,特に「電子デバイス」「情報通信」「電子制御」などの電子工学を中心とした技術者を育成することを目的とする。

電子工学分野の概要

 最近の日常生活において,何気なく使用している製品で,トランジスタとかIC と呼ばれるエレクトロニクス部品を用いていないものはほとんどありません。電話・ラジオ・テレビそして電子計算機はいうまでもなく,船や飛行機そして新幹線等もエレクトロニクスを駆使した通信,計測等の技術なくしては動かすことはできません。さらに工場のオートメーション,鉄道や飛行機の座席の予約,医療診断の技術,あるいは銀行やデパートの業務にいたるまで我々の文明社会はエレクトロニクスによって支えられていると言っても過言ではありません。さらに現在では,マイクロコンピュータあるいはパーソナルコンピュータがあらゆる製品,あらゆる職場で使われるようになりました。
 したがって,電子工学分野卒業後の就職の道は単に通信機や電子計算機の専門メーカー,あるいは放送局といったエレクトロニクス優先の職場のみにとどまらず,広く産業界に開かれています。
 このため,電子工学分野の教育課程は,このような多様な社会にエレクトロニクスを通じて参加できるように,主として情報・通信,電子デバイス,計測・制御の3つを柱として作られています。また,これらの授業が単に知識だけに終わることのないよう実験実習に力を入れて,理論と同時に技術面にも強い行動的技術者を生み出すことを主眼としております。実験実習では主に回路の設計・製作,半導体素子の 製作・性能評価及びコンピュータのソフトウェア・ハードウェアに関する高度の技術を修得できることを目標としています。
 電子工学分野学生または卒業生が主に受験している資格試験には,AR 検定,デジタル技術検定,情報処理技術者などがあります。