9月9日に専攻科特別実験のひとつとして、日鋼検査サービス(株)小澤幸男 代表取締役社長、田中秀秋 技術主管による特別講演が行われました。
日鋼検査サービス(株)は(株)日本製鋼所 室蘭製作所の関連会社であり、(株)日本製鋼所で培った検査技術、ノウハウを広く社会に役立てる目的で設立されました。それらの検査技術の中から、今回は「非破壊検査」について講演をしていただきました。
「非破壊検査」とは物を壊すことなくその欠陥や劣化の状況を調べ出す検査技術のことで、超音波や放射線、レーザーなどの最新の装置と技術を駆使し、品質管理、予防保全に役立てる技術です。
講演では、実際の発電所の設備や高速道路での探傷の様子や、検査により発見した欠陥の事例を、写真と図を使い解りやすく解説していただきました。放射線を扱う装置の検査では、環境や人体への影響を考え、安全面に最大限の配慮を払って検査を行っていることを強調されていました。
また、学生や教員から環境や省エネルギーへの取組みについてや、検査結果を判断するための経験の必要性等の質問が出されるなど、質疑応答も活発に行われました。探傷実験のデモンストレーションでは実際に業務で使用されている検査機器が用いられ、表面からではわからない内部の傷の状態が写し出される様子を、学生は興味深く見ていました。