「定番教材を読む―国語の教材に触れてみませんか―」第2回目を開催しました

「定番教材を読む―国語の教材に触れてみませんか―」第2回目を開催しました

 平成28年10月15日(土)に,釧路市生涯学習センター(まなぼっと)において,釧路高専公開講座「定番教材を読む―国語の教材に触れてみませんか―」第2回「高瀬舟」を開催しました。

 本校一般教育部門の小田島本有教授の朗読と解説は,参加者を高瀬舟に乗せ,京都の高瀬川をあたかも下っているような心境にさえなり,圧巻でした。弟殺人で高瀬舟に乗せられ,島流しにされる喜助が,晴ればれとしていることに疑問を持った同心 羽田庄兵衛。問答により心の底に隠されていた真実が“安楽死”にも通ずることを知り,「喜助さん」とまで言わしめる個人の読書だけでは得られない,裾野の広く深い,臨場感溢れる「文学」に触れることが出来る内容でした。

 質疑応答では,受講者が持った感想や森鴎外に関する知識を持ち寄り,熱い意見交換を行うなど,終了時間ギリギリまで大変盛り上がりました。学生時代,国語で学んだ教材ということで,受講者1人1人が学生時代を懐かしみ,思い出話も飛び出す等,受講者が文学青年にタイムスリップした感覚を持つような大変楽しい時間で,あっという間に過ぎ去りました。

 本講座は4回実施予定で,第3回目は11月5日(土)に「こころ」を取り上げました。第4回目は11月26日(土)に「山月記」を取り上げます。


講座の様子