情報工学科

情報工学科

 私たちはいつも様々な情報に取り囲まれて生活しています。現代のように多量の情報が流通するようになると,そのすべてに目を通して必要な情報を手に入れるのはとても大変です。そのような時に情報の整理を手伝ってくれる強い味方,それがコンピュータです。そのコンピュータによる情報化社会の発展を支えていく人たちこそ情報工学のエンジニアなのです。
 情報工学科では,発展する情報化社会に役立つ想像力豊かな技術者になるため,情報化社会の「脳や神経」に当たるコンピュータや情報通信ネットワークの仕組み,コンピュータを賢く動かすプログラミング,大量なデータを効率良く処理するデータベース技術,人工知能等の技術を基礎から応用まで勉強します。

教育上の目的

 情報工学科は,情報化社会に寄与することのできる情報工学及び情報技術に関する十分な基礎力と応用力を身につけ,これらを活用した問題解決能力を持ち,さらに,国際社会に貢献できる高いモラルとコミュニケーション能力を持つ人材を育成することを目的とする。

情報工学科の概要

 コンピュータの急速な普及と発展に伴い,その利用分野は初期の大量事務処理,科学技術計算等の機能から判断・意思決定などの高度な活用へと進展し,さらに通信技術の発展とあいまってデータベースやオンラインシステムによる各種情報産業の出現となり,世の中はまさに高度情報化社会になったといえます。
 このような状況にあって,本校における情報工学科は,数学,物理等の一般科目や電気・電子工学を基礎にして,コンピュータを用いた計算・通信・制御等の情報処理技術を実験,実習に重点をおいて教育し,現在の情報化社会,特に科学技術・生産・経営・管理・流通・医療・教育等の諸分野において不足している「ソフトウェアに強い実践的コンピュータ技術者」の養成を目的として設置されました。
 したがって,教育課程は,ハードウェア技術に関しては基礎的知識程度にとどめ,ソフトウェア教育に主力をおいています。その内容は計算機の動作原理を中心とするハードウェア技術の基本を学んだ上で,特にプログラミング技法やコンパイラの作成,そしてOS 構造等を核とするソフトウェア技術の基礎力育成に力点をおき,さらに進んでネットワーク・グラフィック・シミュレーション・信号処理・データベース等の応用技術をも修得できるように編成してあります。また,これら専門科目学習の集大成として,7単位の卒業研究に取り組ませて科学研究に対する手法や姿勢を養うとともに,将来ソフトウェア開発やシステム技術に従事するときに必要な独創力の素地を培うようにしています。このような教育方針による情報工学を,一般教養科目と整合させつつ,かつ,クラブ活動や各課外行事を含む高専の少人数による5年間の一貫教育の中で,きめ細かく教授することによって,他の教育機関では得られない人間性豊かな,かつ,はつらつとして実力のある若き情報処理エンジニアを生み出すことが本学科の目的です。

記事掲載日:2011年09月07日 13:37
最終更新日:2016年06月15日 14:30