2020年度公益財団法人住友電工グループ社会貢献基金(学術・研究助成)に採択されました

2020年度公益財団法人住友電工グループ社会貢献基金(学術・研究助成)に採択されました

 公益財団法人住友電工グループ社会貢献基金から、2020年度「学術・研究助成」の採択結果が発表されました。
https://www.sei-group-csr.or.jp/business/research/pdf/2020research.pdf
 本事業は、自然科学・工学や社会科学の先進的・独創的な研究に助成が行われるものです。本校からは、植物工場(ビニールハウスやガラス温室なども含めた農作物生産施設)に設備される燃焼式加温熱源からの排出ガスを安全に生育促進(光合成)に活用する技術開発の提案が採択されました。

 研究テーマ:植物工場向け燃焼式加温熱源からの排出ガスを光合成促進に利用するための安全技術開発
 研究代表者:創造工学科スマートメカニクスコース機械工学分野 教授 川村淳浩

【概要】
 本校では、全分野(情報、機械、電気、電子、建築)の学生と教員が横断的に参加して実社会や地域の課題発見と解決提案を目指す実践的な(PBL※型)授業「複合融合演習」をおこなっています。そのテーマのひとつとして、太陽光利用型植物工場研究施設(栽培室床面積13.5m2)や完全人工光型植物工場研究施設(栽培室床面積12.7m2)を題材とした取り組みを継続的におこなっています。
 住友電工グループ社会貢献基金助成事業では、前者の研究施設に設備されているガス焚き温水機からの排出ガスに含まれる二酸化炭素を安全に生育促進(光合成)に活用するため、同様に排出ガスに含まれる一酸化炭素、炭化水素、そして窒素酸化物などの農作物の生育や作業者の健康を阻害する恐れのある物質を、効果的かつ効率的に許容限界(目標清浄度)以下に低減する技術開発をおこないます。
※ PBL:Project-Based Learning、Problem-Solving-Learning

【参考】


外観(左:完全人工光型、右:太陽利用光型)

排出ガス浄化システムの模式図

太陽光利用型植物工場研究施設内部

(参考)完全人工光型植物工場研究施設内部