豊橋技術科学大学による出前授業を開催しました

豊橋技術科学大学による出前授業を開催しました

 12月9日(金)、本校4年情報工学分野の学生を対象に、豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 自然言語処理研究室の秋葉 友良准教授を講師として、自然言語処理に関する出前授業を開催しました。
 授業では、機械翻訳の原理や最先端のシステムについて、クイズや簡単な実験を交えながら説明していただきました。参加した学生は「機械翻訳の仕組みが条件付き確率P(J|E)で表せることに驚いた。この分野が成長していくとより良い社会になっていくと思う。とても興味深い分野であることを実感し、今後、もっと学んで行きたいと感じた。」と感想を述べていました。

 また、12月8日(木)には、5年情報工学分野の本間・中島研究室所属学生で豊橋技術科学大学への進学予定者が取り組んでいる卒業研究の(豊橋技術科学大学との共同研究を含む)進捗を発表し、発表後は秋葉准教授から学生に対して質問やアドバイスをいただくなど活発なディスカッションが行われ、学生にとって有意義な時間となりました。

 以下は学生が発表した研究内容です。

〇5年情報工学分野 髙砂 爽さん
タイトル:「暗示的怒り表現の分類に関する研究」
概要:事前学習言語モデルBERTとニューラルネットワークを用い、文を「感情的攻撃」「感情的説得」「理性的説得」「嫌味皮肉」「遠回し」「怒っていない」の6種類に分類する。
感想:秋葉先生に研究を見ていただいたことで、新たな手法や変えるべき部分などを教わりました。このミーティングを元に研究をさらに推し進めていきたいです。

〇5年情報工学分野 岩田 理希さん
タイトル : 「介護施設の議事録や音声データから困りごとと対応方法の自動抽出手法の提案」
概要:質問応答の手法を用いて介護施設から提供される会議の議事録や音声データから困りごと文と対応方法文を自動抽出する。 
感想:秋葉先生から質問応答の手法を用いる強みや自動抽出の実験手法について、 貴重なご意見とともに研究の先を見据えた助言をして頂きました。今後の研究の指標として活用していきたいと思います。

〇5年情報工学分野 結城 政宗さん
タイトル:「介護事例データベースを用いた介護支援提示モデルの構築」
概要:個人属性クラスタリングや類似文抽出によって、未知の困りごとに対して自動で対応方法の候補文を提示する。
感想:秋葉先生のアドバイスによって、実験評価の説明の難しさを改めて実感しました。今日のアドバイスを踏まえて、今後の実験評価の方法を見直そうと思います。

〇5年情報工学分野 泉谷 春樹さん
タイトル:「意味役割付与システムを用いた議事録作成システムの改良」
概要:テンプレートを使用し議事録を自動で作成するシステムを、構文解析や意味役割を用いて改良を行う。
感想:秋葉先生に発表を見ていただきこれまで疑問に思わなかった箇所に改善点を見出すことができました。この経験を糧に、より研究に励みたいです。

授業の様子

研究発表の様子