7月25日に、釧路高専で定期的に開催している学内の研究者による研究発表会を開催しました。
講演題目:ヴィジュアルフィードバックを用いた微生物観察システムの開発と画像処理の現状報告
発表者:本田 匠
地球環境および地球生命を考える上で、生態の個体・集団の挙動を解析することは欠かせない研究です。最も基本的な生態系としては微生物が挙げられ、微生物の個体の挙動を観察することは集団を解析することとつながり、ひいては生態系全体の基礎を学ぶ一つの指針となります。近年では、微生物を観察する技術の需要が高まっています。顕微鏡映像から微生物を検出・追跡する研究が盛んに行われていますが、それらは澄んだ水の中で1個体のみを観察する研究が主であり、泥の中などの自然環境や、水面の揺らぎによる外乱を含んだ環境、他の生物が共存する環境での観察例は未だ多くありません。そこで、本研究はロバスト性(頑健性)が要求される実環境下における水中微生物の観察システムを開発するため、水中微生物の個別の挙動、及び集団での挙動を工学的に観察するシステムの構築を目指しています。
今後の研究発表会も随時こちらに掲載いたします。
一般の方も参加できますので、聴講を希望される方はご連絡ください。
釧路工業高等専門学校 総務課研究協力室
研究発表会の様子