【釧路高専生のフィンランド留学滞在記】はじめに

【釧路高専生のフィンランド留学滞在記】はじめに

はじめに

 本校では、平成23年11月28日、フィンランドのトゥルク市にあるトゥルク応用科学大学と、学生や教職員の交流を柱とした学術交流協定を締結いたしました。この協定に基づき、今年は4月から3ヵ月間、フィンランドから3名の交換留学生を初めて受け入れました。(フィンランドからの3名の留学生の滞在記を本ホームページでご覧いただけます)

 本校からのフィンランドへの学生派遣は第1回目として、本校学生3名を昨年9月から1か月間の短期滞在でしたが派遣しております。本年度は本校学生2名が9月から第2回目の派遣として、今度は3か月の本格的な滞在によるフィンランドでの留学生活を始めました。

 この滞在記は、本校から派遣した2名の専攻科学生が2012年8月末に渡欧し、本格的な留学生生活を開始した9月から3ヵ月間の留学体験をとおして、色々感じたフィンランドでの生活、学校生活などを語って頂く滞在記です。

派遣学生の紹介

本校から派遣した専攻科学生2名を紹介します。

五十嵐君(左)と竹内君(右)

アク君と五十嵐君。アク君は五十嵐君のチューターをしてくれています。
アク君は本校に交換留学生として今年4月から3ヵ月滞在しました。

 2名の学生は、出発前の8月に、これから留学、滞在するフィンランドや大学での生活についての注意事項や必要な事前情報などを伝える「交換留学ガイダンス」を釧路高専で受けています。

 読者の皆様にもフィンランドの状況、留学先大学の情報として一部をお伝えします。

*****ガイダンス情報*****

1.留学先大学:Turku University of Applied Sciences (TUAS)

 トゥルクは人口約30万人,ヘルシンキが首都になる前に首都であった歴史ある町である。TUASは6つの学部,5つのキャンパス,学生数約10,000人からなる大学である(トゥルク以外に,近隣の4つの町にキャンパスがある)。Faculty of Telecommunication and e-Businessの校舎は,Turku UniversityやSweden系のもう一つの大学とともに,町の北東部の一角の同じ敷地内に位置する。

2.気候 : 秋〜冬

  9月 10月 11月 12月 1月
平均最高気温 14.3 8.5 3.1 -0.3 -1.9
平均最低気温 6.7 2.7 -1.8 -5.8 -7.5

(参考:http://www2m.biglobe.ne.jp/%257eZenTech/Weather/Finland/Turku.htm

3.服装

 9月になると気候が急に寒くなるので,早晩など暖かいものを着用してください。靴が薄いものだと足が痛くなるので,底が厚いものを推奨する。

4.通貨 : ユーロ(100円/ユーロ)

 クレジットカードはスーパー、レストランなどで使えるので、用意すると便利である。また、日本円でも現地でユーロとの両替ができる。

5.宿舎(宿舎料には光熱費・水道代が含まれる)

(1)料金

(2)The Student Village(学生村)の設備

6.カード類

 クレジットカードは必ずではないが,作ることを推奨する。スーパー,電車の券売機,屋台までもがクレジットカード決済可能である。旅行を考えているなら,クレジットカードがあれば,飛行機や宿をネットで予約できる。VISA CardかMasterCardがおすすめ。JCB Cardは使用できない場所が多い。できれば,マイレージカード(ANA,JAL)も用意すると良い。

7.携帯電話

 TUASはプリペイドSIMカードを学生3人に支給する。学生は日本から持参してきた携帯電話に入れることで現地料金での携帯電話を使えることができる。また、現地でも中古の携帯電話を買える。以下、TUASのコーディネータからの情報。

 Our university has prepaid sim-cards, which we give to exchange students. Students need to have their own mobile phones, it is possible to buy a second hand mobile phone when the students are here. (Anne)

8.電圧

220V(一部230V),50Hz。

 プラグはヨーロッパ式(C型),持参する家電製品の入力容量を調べて,220V以下ならば変圧器は必要ない(PCや携帯のアダプタは通常100V〜240V対応)。

 日本製の電源タップがあると重宝する。
 念のために, 220Vに対応しているかどうかを確認しよう。

9.フィンランドの交通事情

 ヘルシンキは路面電車、鉄道とバスが中心である。トゥルクは鉄道とバスが中心である。市内では多く路線やダイヤが多いので、便利である。一枚の切符で90分以内で路面電車、鉄道とバスを自由に乗り換えることができる。インターネットによる時刻検索サービスが非常に充実し、乗り換え案内、目的地までの歩行マップなどが詳しく表示される。出発住所と到着住所を入力するだけで、停留所や駅が自動的に探索される。出かける前に検索しておくと良い。乗るときに料金を支払う。ゾーンで料金が決まるので、都市名をバスや路面電車運転手に伝え、料金を支払う。鉄道や地下鉄の場合は自動販売機で切符を買う。インターネットでルート検索の多くの場合、施設名よりも住所が非常に重要であるので、必ず住所を確認しておく。

食事

11.パソコン関連機材

(1)パソコンについて

 各自,ノートパソコンを持参してください。持ってない人は各所属研究室の指導教員に相談してください。

 大学からアカウントがもらえる。基本的大学の先生との連絡はパソコンを使用するので、大学からのアカウントは必要である。

(2)プリンタについて

 廊下にある端末からしか使うことができないので,PDFでない限りフォントが対応していないので文字化けするようである。(一部対応端末あり) 印刷する際の紙は持参する。また,勝手にフォントをインストールしたり,自分のノートパソコンをLANにつないだりはできない。

(3)インターネットについて

 学校では,学校中に張り巡らされているWireless LANにパソコンを接続することでインターネットにアクセスすることができる。

 学生向けアパートにはもともとついていて,ケーブルをつなげば無料で使えるようである。

12.旅行保険

 滞在中の病気・怪我を保証してくれる保険や個人携帯物損害保険に必ず入っておくこと。TUASは健康保険を必須とし、個人携帯物損害保険を強く推奨している。

13.その他

(1)シャンプー・石鹸類(Dove, PANTENEなど)は現地で買うことができる。肌が弱い人でも,センシティブスキン用ボディーソープやシャンプーがあるので,特にいらないように思うが,生活に慣れるまでの分はあったほうがよい。もちろん,心配な人は持って行ってもいいと思う。(一昨年のインターンシップ参加学生の中には4か月分持っていった人もいた)。水質の違いから,日本から持参したシャンプー類が溶けにくかったり(排水管が詰まりやすい),粉っぽくなったりすることもあるので注意が必要。

(2)薬は現地の物があうかどうかはわからないので,風邪(熱・咳・頭痛などを含めて)や腹痛(下痢)などの薬,あるいは,各人の常備薬は持参したほうがよい。

(3)飛行機に預けられる荷物は20kg(KMLは23kg)まで,かつ預ける荷物と手荷物ひとつずつまでであることに注意。行きは特に厳しいので,注意すること。ある高専の学生で追加料金を取られた学生がいた。

14.Guide Books

『フィンランド サマー ガイドブック』(フィンランド ガイドブック制作委員会 1,575円)
『Go! Go! Finland』(ブルース・インターアクションズ, 1,680円)
『地球の歩き方 ガイドブック A29 北欧』(地球の歩き方編集室, 1,785円)
『旅の指さし会話帳35フィンランド』(情報センター出版局 1,890円)
簡単なフィンランド語の日常会話が書いてある本があると便利かも知れない。
お年寄りには英語が通じない(バスの運転手やタクシーの運転手もたまに通じない)

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