第2回高専GIRLS SDGs ✕ Technology Contest へ釧路高専からは7件の研究テーマをエントリーしました

第2回高専GIRLS SDGs ✕ Technology Contest へ釧路高専からは7件の研究テーマをエントリーしました


高専GIRLS SDGs ✕ Technology Contest (GCON2023)は、参加学生がSDGsの理念を理解し、日頃行っている研究や 学習がSDGsの観点から社会課題に対してどのように貢献できるかを考えることにより、未来の研究者・技術者として より成長することを目的とした大会です。
参加の条件は、全国の国公立高等専門学校の本科・専攻科に在籍する 女子学生中心の2〜6名の学生チームです。
本校からは、卒業研究や日頃の学校生活での活動をまとめた7件をエントリーしました。

釧路高専からエントリーした研究内容を紹介します。

エントリーテーマ名
SDGsに基づいたライフスタイル
HAGKUMI-地域で子育て計画-
REラーチ
若年層に特化したチャットシステムによるメンタルヘルスケア
冷蔵庫に取り付けるだけ!フードロス削減を目指した食品検出の研究
増えても減っても正しく数えます
マスクを着用していてもあなたを認識します

研究テーマ名:SDGsに基づいたライフスタイル 第一審査を通過しました
研究者代表者:建築・生産システム工学専攻 第1学年 増川 綺莉
共同研究者 :建築・生産システム工学専攻 第1学年 山崎 愛莉
共同研究者 :建築・生産システム工学専攻 第1学年 長屋 駿太
SDGs目標のターゲット:11(11.3)
SDGs目標:
11:住み続けられるまちづくりを

研究概要:
多様性社会の現在では同性婚やノマドワーカー、外国人移住者、留学生といった生き方、暮らしなどが変化しつつある。集団生活において異なる人々が互いに尊重し理解し合えなければならない。そこで、様々な条件の人々が共存できる住居を提案する。SDGsに基づき持続可能な社会を目指すためにパッシブデザインや多国籍交流などを取り入れ住居を通してSDGsに対する考えを表現し、提案する。

研究内容説明図(PDF)


研究テーマ名:HAGKUMI-地域で子育て計画-
研究者代表者:創造工学科 建築学分野 第4学年 竹田 早希
共同研究者 :創造工学科 建築学分野 第4学年 佐藤 澄果
SDGs目標のターゲット:5(5.4)、11(11.3)
SDGs目標:
5:すべての人に健康と福祉を
11:住み続けられるまちづくりを

研究概要:
様々な住まい方が存在する現代における子育て世帯ならではの集合住宅の欠点として、 世帯構成の変化に間取りが対応しにくいという問題を第一に挙げた。そこで、世帯構成 の変化を建物規模でとらえることで世帯間での居室の共有を可能とする子育て世帯に寄り添った住宅群を地方に設置する計画「HAGKUMI」を提案する。(研究内容説明図の図1) この提案は、子育て世帯の住環境を整備することで女性をはじめとした子育てに関わる全ての人の社会的孤立を防ぎ、社会参加のしやすい環境づくりを促すものであると共に、子育て世帯を地方に呼び寄せることで地域活性化への貢献も期待される。

研究内容説明図(PDF)


研究テーマ名:REラーチ
研究者代表者:創造工学科 建築学分野 第5学年 佐久間 彩音
共同研究者 :創造工学科 建築学分野 第5学年 加藤 理偉
SDGs目標のターゲット:11(11.6)、12(12.2)、15(15.2)
SDGs目標:
11:住み続けられるまちづくりを
12:つくる責任つかう責任
15:陸の豊かさも守ろう

研究概要:
釧路高専が立地する釧路市は平成17年に阿寒町、音別町と合併し面積136,329haになりました(研究内容説明図の図1)。その内、森林面積は103,769haを占めており、釧路市全体の約76%(約4分の3)が森林です。森林都市として位置づけられているにも関らず、大半の市民にとっては、漁業やパルプ、炭鉱で栄えた都市としてのイメージが強く、森林都市としての認識はありません。学生ならではのアイディアや新しい視点から、木材を活用した取り組みを地域と共に発信し、地域を元気にすることを目的とします。

研究内容説明図(PDF)


研究テーマ名:若年層に特化したチャットシステムによるメンタルヘルスケア
研究者代表者:創造工学科 情報工学分野 第5学年 八鍬 結依
共同研究者 :創造工学科 情報工学分野 第5学年 吉田 真佑見
SDGs目標のターゲット:3(3.4)
SDGs目標:
3:すべての人に健康と福祉を

研究概要:
チャットなどの文字による会話において、若年層は、その他の年代層に比べ、短文でのやりとりを好む傾向があると言われている。この仮説を基に、本提案では若年層向けに向けた短文を用いたAIチャットシステムを構築する。この試システムを用いたメンタルケアとして、メンタル状態が著しく危ない状態になったとシステムが感知した場合は所属の看護師などにアラートを発するようにする。ただし、会話内容は所属の看護師であったとしても、本人の同意なしには閲覧できないようにし、プライベートに配慮することとする。

研究内容説明図(PDF)


研究テーマ名: 冷蔵庫に取り付けるだけ!フードロス削減を目指した食品検出の研究
研究者代表者:創造工学科 情報工学分野 第5学年 芳賀くるみ
共同研究者 :創造工学科 情報工学分野 第5学年 佐藤 祐弥
SDGs目標のターゲット:12(12.3)
SDGs目標:
12:つくる責任 つかう責任

研究概要:
本研究は、物体検出やデータ取得といった情報の分野と冷蔵庫を関連つけてフードロス削減を目指すというのが目標となっています。現在市場にあるカメラ付きの冷蔵庫では 、この冷蔵庫を持つ人しか機能が使えないという欠点があります。そこで、多くの人が冷蔵庫の食品管理を簡単に行えるように、カメラと機械をつけるだけでカメラ付き冷蔵庫のような機能を使えるようにしたいと考えています。

研究内容説明図(PDF)


研究テーマ名:増えても減っても正しく数えます
研究者代表者:創造工学科 情報工学分野 第5学年 板谷 優花
共同研究者 :創造工学科 情報工学分野 第5学年 吉田 真佑見
SDGs目標のターゲット:3(3.d)
SDGs目標:
3:すべての人に健康と福祉を

研究概要:
人が物を数える作業や仕事は日常的に存在する。例えば、果物や文房具、アクセサリーや電子部品、ボールなど、対象物の大きさや形状、色は様々である。特に物の数が多い時には間違わないように神経を使い、集中して数えることで、まばたきの回数が減りドライアイになり、目の不調を引き起こす可能性がある。そこで私たちは、ウェブカメラの映像に映った物の個数を数えるシステムを開発している。異なる種類の物でもその種類別に数えることができるシステムの開発を目標とする。

研究内容説明図(PDF)


研究テーマ名:マスクを着用していてもあなたを認識します
研究者代表者:電子情報システム工学専攻 第2学年 倉川 萌英
共同研究者 :電子情報システム工学専攻 第2学年 下村 恵子
共同研究者 :電子情報システム工学専攻 第2学年 金澤 和嘉
SDGs目標のターゲット:11(11.3)
SDGs目標:
11:住み続けられるまちづくりを

研究概要:
現在、本人確認を行う認証システムは、指紋や静脈や顔情報を使うものなど様々な手法が存在する。特に顔情報を用いるシステムは、非接触で行えるため需要が高い。しかし 、顔の一部がマスクやサングラスなどで隠れているときには正しく認証ができないことがある。高価なシステムでは高い精度で認証できるが導入は難しい。そこで、安価な小型コンピュータで、マスク着用時にも本人認証が行えるシステムの開発を本研究の目的とする。

研究内容説明図(PDF)