上浦幌中学校で出前授業を実施

どうも、こんちは!♪
クシローネです!

前期末試験もあと3日!
学生のみんなは土日にたくさん試験勉強できたかな!?

さて、本日は7月23日(月)に上浦幌中学校で実施した出前授業についてお知らせするね!!

実施テーマは「流体を科学する-大気圧を感じてみよう-」
講師は機械工学分野の小杉准教授。
対象は上浦幌中学校2年生の5名の生徒だ。

みんな大気圧ってなにか知っているかな?
簡単に説明すると、空気は透明で見えないけどしっかり私たちの周りにあって、実はしっかり重さもあるんだ。当たり前だけど、普段ボクたちは空気に囲まれて生活していて、このために空気の重さを実感できないだけなんだ。この空気の重さを圧力として表したものが大気圧というわけ!

まずは、簡単な実験をやってみよう!

「マグデブルグの半球による実験」という1600年ごろに大気圧を証明した実験があるんだけど、中が空洞になってる半球同士をくっつけて、一つの球にして、中の空気を抜いて真空状態にする。そうすると、どんなに頑張って半球同士を離そうとしても離れない!1600年頃の実験では、16頭の馬が引っ張ってやっと外れたみたいだよ。
これは、球の中身を真空にすることで、中の空気圧が零になり、外の空気から球の内側に向けて力が働くので、球は離れなくなる・・・といったことなんだ。


「マグデブルグの半球による実験の説明をする小杉先生」

ところで、こうした空気圧の強いところから弱いところに力が働く大気圧の作用なんだけど、みんなも日常の生活の中で、色々と体験しているんだ。
何があるか分かるかな?

例えば、吸盤。
これは、あまり説明しなくても分かるかもしれないけど、吸盤をガラスか何かにくっつける時、吸盤をガラスに押し付けることで、吸盤の中が真空状態に近くなる。そうすることによって、吸盤がガラスにくっつくんだ!

さらに言うと、パックに入った牛乳をストローで飲む時、パック内の空気を吸い込むことで、牛乳がストローに圧力で押されて、口の中に入ってくる。といったことなんだ。

さあ、ここで、上浦幌中の生徒さんに空気圧を体験してもらおう!
大きなビニール袋に首だけ出して入ってもらって、ビニール袋の空気を掃除機で吸い取るよ!さて、どうなるかな?
「イタタタタタタタタ!!」
ビニールが体にぴったりと貼り付いてイタイ!!
これが大気圧の威力だ!! 以外に強いんだよね。

良い子のみんなはマネしちゃだめよ・・・。


「人間ラッピングの説明をする小杉先生」

他にも、大気圧を使った色んな実験をしたんだ。

マシュマロを密閉された空間に入れて、真空ポンプで空気を抜いてみる。
するとどうなるかな・・・?

そう、マシュマロの内部の空気が膨らんで、マシュマロが大きくなるんだ。その後、空気が抜けてしぼむけどね・・・。

風船やお菓子の袋も一緒!
空気を抜くと・・・PAN!!そう、大きくなって破裂する。


「密閉された容器を使って実験の準備をする小杉先生」

今度は、ピンポンバズーカーの実験。
長細い筒の両端をラップでふさいで、中にピンポン玉を入れる。
筒の中身を真空にして、ラップの片方を破ると、もう片方のラップをした口から、猛烈な破裂音と共にピンポン玉が、勢いよく飛び出してくる!! 空き缶をも貫通してしまう威力もあるよ。

そんな楽しい実験を通して、上浦幌中学校の生徒のみんなは、大気圧を経験したんだ!
みんな、楽しかったかな?
小杉先生お疲れさまでした!!