平成29年度男女共同参画推進意識啓発講演会を開催

みなさま、お疲れさまです。
クシローネでございます。

本日は、11月16日(木)に全国高専教職員を対象に開催された平成29年度男女共同参画推進意識啓発講演会について紹介するね。テレビ会議システムを使って一斉に実施されたんだ。

これは、高専機構が文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」の採択を受け、平成27年度 から実施している「All KOSEN女性研究者支援総合プログラム」の一環として実施されたんだ。

それでは、内容について紹介するね。

まず、「男女共同参画」って何だろう?

簡単に説明すると「男女が性別に関係なく個性と能力を十分に発揮できる社会を実現する」ことを目的としていて、そのために、就業に関する男女差別を無くすことや、仕事と家庭を両立させやすいような職場環境を作っていくといったものなんだ。

講演は2部構成で行われ、前半は男女共同参画推進担当理事の大島まり氏が「高専機構における男女共同参画推進の現状と今後の方向性」というテーマで行ったんだ。

昨年は「ダイバーシティー」という、多様な人材を積極的に活用しようという考え方を表す言葉が、男女共同参画の中で流行ったんだけど、現在は「アンコンシャス バイアス」という、自分自身が気づいていないものの見方や捉え方のゆがみ・偏りを表す言葉が流行っているんだって。例えば「男性は運転がうまい」「若い人は発想が新鮮」「女性だから出しゃばらないほうがいい」とか。うーんなるほどなるほど。

日本の現状としては、女性より男性の方が優遇されているというアンケート結果が20年以上も続いており、それは教育現場でも変わらない。また、女性の労働力率は他の先進国に比べて30代で極端に下がるという状態であるとのことだ。

一方、高専機構でも、教職員の男女比率は年々少しずつ改善されてきているが、20%台とまだまだ少ないんだ。

こういった状況を改善するために、ポジティブアクションとして女性教員の採用・昇任に関するインセンティブの制度を作ったり、ワークライフバランスに配慮した休暇制度を初めとした各種支援制度に取り組んでいるんだよ。

大島氏は、男女共同参画推進は活躍したい女性のためだけのものでなく、重要な経営戦略の一つであり、男女を問わず、全体で考えるべき課題であると言っていたよ。
そのとおりだね!

後半では、男女共同参画推進室長特別補佐である奈良高専の藤田直幸教授が「男女共同参画を現場で実践するために」をテーマに講演し、各校の参加者が演習形式で意見を述べ合ったんだ。
各高専からは、「会議1時間運動」といった長時間になりがちな会議を1時間で終わらせる取り組みが紹介されるなど、興味深い事例が紹介されたよ。
釧路高専でも取り組めたら少しは労働時間が減るかもね♩

「テレビ会議システムによる全高専一斉配信の講演会」