音響実験室に潜入!

こんにちはー、クシローネだよー。
この前「音響実験室」という所がおもしろいといううわさを聞いたので、ちょっと行ってみたよ。

 

おお、いきなりごっつい扉!
でっかい金庫についていそうな扉だね。

中を覗いてみるとー

?!

壁も天井もでこぼこしてる?!
不思議な部屋だなぁ…。

なにはともあれ、おじゃましまー…って、なんか自分の声が変に聞こえる!
どういうことだ?

山田先生「クシローネくん、こんにちは。この部屋は、壁や天井が「吸音(キュウオン)」しているんだ。だから自分の声がいつもと違う感じに聞こえるんだよ。僕の声もちょっと変に聞こえるでしょ?」

「あ、山田先生!こんにちはー!はい、先生の声もいつもと違って聞こえます。あのー…キュウオンってなんですか?」

山田先生「吸音というのは、『音を吸収する』ということだよ。人が声を出した時、その声はふつう、近くの壁などにぶつかって、はね返って自分の耳に届くんだけど、この部屋の壁や天井は、音を吸収するつくりになっていて、はね返りにくいんだ。だからクシローネくんが発した声も、この部屋ではいつもと違う感じに聞こえるんだよ。もちろん、手を叩いた時の音なんかも、吸収するよ。」

「なるほど!音を吸収しているんですか!」

山田先生「ちなみに、自分で発した声は、壁などではね返ったりして空中を伝わるものだけじゃなくて、頭の骨を伝わって耳に届く音も同時に聞いているんだ。これが『骨伝導』だよ。録音した自分の声を聴くと違和感があるのは、この骨伝導がない自分の声を聴いているからなんだよ」

「へー、そうなんですか!勉強になります。学生も、この部屋で音に関する勉強や研究をしているんですか?」

山田先生「電子工学分野の2年生は『創造工学』という授業でスピーカーを作っていて、自作スピーカーの特性を測るのにこの部屋を使うよ。あとは、昨年度専攻科を修了した学生が「リズム感を高めるための練習支援システム」について研究していたんだけど、その研究でもこの部屋を使っていたよ。実はその学生、FIT(情報科学技術フォーラム)論文賞を受賞したんだ!釧路高専のホームページにも掲載しているから、見てみてね。」
専攻科2年松尾章弘さんがFIT(情報科学技術フォーラム)論文賞を受賞

「へぇぇぇ(゜Д゜)すげぇー」

こりゃー釧路高専には面白い実験室がまだまだありそうだ!
次回の実験室紹介も、乞うご期待!