デザインコンペティション2017報告

どうも。クシローネです。
みなさんこんにちは。

本日は、平成29年12月2日(土)から3日(日)にかけて岐阜県じゅうろくプラザで実施された第14回全国高等専門学校デザインコンペティションについてお知らせするね。

デザインコンペティションは、通称「デザコン」と呼ばれ、「ロボコン」「プロコン」と並ぶ高専の3大コンテストの一つで、「デザコン」は主に建築・土木系の学生が参加する大会なんだ。

今年の「デザコン2017in清流の国ぎふ」のテーマは「デザインが天下を制する」で、空間デザイン、構造デザイン、創造デザイン、AMデザイン、プレデザコンの5部門で競われるんだ。
なんだか、すごくカッコイイわくわくするテーマだね!!

それでは、詳しく見てみよう♪

まずは、空間デザイン部門
テーマは「物語(ナラティブ)を内在する空間」
実在する施設や場所を対象として、その地域や場所の歴史や風土を手掛かりに新たな物語(ナラティブ)を創り出し、空間を設計するといった内容なんだ。

釧路高専は、この部門に9つの作品を応募したけれど、残念ながら予選にて選外となってしまったんだ・・・本選では、応募のあった155作品から選ばれた11作品で競われたよ。

次に、構造デザイン部門
テーマは「そこのけそこのけ、王者が通る」
銅を素材としたメタルブリッジを製作し、その耐荷性能、質量、デザイン性等を競うんだ。
また、次のステージへ「進軍するか撤退するか」といった戦国時代をモチーフにした戦略的要素も競技の醍醐味の一つなんだよ。

つづいて、創造デザイン部門
テーマは「地産地“興”(ちさんちきょう)」
日本では現在「地方創生」の取り組みが進められ、全国に点在する高専は「地(知)の拠点」としての役割が求められている。そこで、地域資源を生かして、地域振興を目指すという意味のテーマの元、地域ならではの資源を活かした地方創生を実現するためのシステムの提案を行うといったものなんだよ。

そして、AMデザイン部門
テーマは「安心・安全アイテム開発」
3Dプリンタの造形技術を活用して、「安心・安全」なものを造るアイテムや技術を具体的に提案するものなんだ。
この部門には釧路高専から1作品応募があり、見事予選を通過して本選に進んだよ。
本選では残念ながら賞を受賞することはできなかったけど、参加した学生は活き活きと発表していたね。
釧路高専からは「抑鍔くん」という作品で、5年機械工学科の澤田くん、佐藤さん、西端くん、宮田くんの4名が参加したよ。

最後に、プレデザコン部門
テーマは「気になる“もの”」
高専3年生まで限定の部門で、構造デザインフィールド、空間デザインフィールド、AMデザインフィールドの3つのフィールドから選択して作品を提案するんだ。

以上、それぞれの部門について説明したけれど、デザインコンペティションも初期のころのように、単純な技術を競うものから、独創的なアイデアや地域の諸課題を解決する手法など、実社会で活用できるような応用的な能力が求められているんだね。
ボクも参考にしないとね!!

ちなみに、来年度は釧路高専が全国デザコンの当番校だよ。
先生たちは今から準備でとっても忙しそうにしているよ!!
テーマは「守破離」読み方はしゅはり。
日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つで、次のようなことを意味するんだ。
「守」:師匠から教わった「型」を守り、基本通りにできる。
「破」:「型」を基に、自分にあったより良い型をつくることにより既存の型を破る。
「離」:「型」から離れ、自分流の新たな「型」を生み出す。
今後、どういう形のデザコンになっていくのか、今から楽しみだね!!

「岐阜駅前に建つ信長像。戦国をテーマにした部門もあるんだ。」

「作品の展示会場。赤いジャンバーを着たのは岐阜高専のお手伝い学生」

「プレゼンテーションの様子」