1年生を対象に特設勉強ガイダンスを実施

どうも!こんちは!!
クシローネです。

やっとこさ試験が終わったね。
けれども、1年生はこれから2段階分野選択制度により、各分野に配属される。
これを機に将来のこと、進路のことが気になってきてるんじゃないかな?

そんな1年生の学生を対象にして、今後の学習についての助言と指導を行うことを目的に「特設勉強ガイダンス」を実施したんだ。主催は学習支援センター。

講師は、5年生の学生で、建築学科の増田さん、林さん、電子工学科の越野さんの3名。
5年生は授業もすべて終わり登校する必要がないんだけど、卒業するまでに後輩たちにぜひとも伝えたい!という熱い思いで、講師役を買って出てくれたんだ。

それでは、その様子をお届けするね♪

今回の説明会は、事前に1年生の学生に進路や勉強に関する質問事項を書いてもらって、それを基に話してもらう形式。

トップバッターは建築学科の増田さん。

増田さんは札幌の「ケント・ハウス」という中堅の設計事務所に就職が決まっているんだ。
中堅と言っても、北海道でデザイン住宅に興味のある人は知っていると思うけど、大手ハウスメーカーでは施工できないような、おしゃれな家を建てる。ボクもなんどかホームページを見たことがあるよ。
多くの学生が学校推薦で就職先を決めていく中、自ら一般の求人に応募して、見事に就職試験を突破したんだって。
増田さんが言うには、「好きな会社への就職を狙うなら」、「自分の武器を必ず見つけること」が重要とのこと。
1年生では就職先についてなかなかイメージできないけど、増田さんは1年生の時からこの会社に入りたいと思い、この会社に入るためには、「設計の力をつける」という武器を身に付けるため、4年間で13回のコンペに応募したそうだ。中には最優秀賞や機構理事長賞をとったこともあるんだよ。
(参考)釧路高専HP「エネルギーと環境」コンペティション2014で最優秀賞を受賞

就職面接には作品集を持って挑んだそうだ。
重要なのは「何がしたいか?」を見つけること。増田さんは住宅設計がしたいということで、大学進学と悩んだ時期もあったけど、就職の道を選んだんだって!

以下、学生の質問への回答だ。
Q「就職試験はどんな内容ですか?」
→面接試験とSPI試験
Q「高専での勉強は役に立つのですか?」
→役に立つ! 就職後は 高専での勉強+αが必要
Q「他分野へ就職することはできるか?」
→できる。増田さん的には余裕とのこと。「何をしたいのか」が明確にさえなっていれば大丈夫。就職先では、建築とは全然関係ない分野から採用された人もいる。
Q「おすすめの進路は?」
→自分で悩んで自分で決めてください!自分自身の手で決めることが重要!


「就職について講演する5A増田さん」

つづいて、同じく建築学科の林さん。
林さんは進学で、北海道大学への進学が決まっている。

Q「どんな大学に行けるんですか?」という質問に、旧帝大と言われる、東京大学や京都大学、北海道大学等の名前を出して、高専からの編入学では、これらの有名大学へ行くのも夢ではなく、他高専の知り合いには実際に編入学試験で合格した人もいるのだそうだ。
実際に林さん自身もクラスで飛びぬけて成績が良いわけでもなく、中位の成績だが、北海道大学に行くことができたと語っていたよ。

Q「編入学試験ってどういうもの?」っていう質問に対しては、推薦入試と一般入試があること。推薦入試は、高専での成績と面接、口頭試問がメインで、一般入試は学力試験に併せて面接などもあるところもあるとのこと。ふむふむ。

編入学試験を攻略する方法として、まずは「編入学試験の情報収集を徹底してやる」ことが重要で、具体的には、「応用数学や物理の先生、自分たち先輩に聞く」のが一番だそう!
ノウハウを知っているので、早めに「正しい勉強の仕方を身につける」のが大切なんだって。
林さんの反省点として、この「早めに」というのが重要で、情報収集が3年終わりごろと遅かったので、1年半の間とても苦労したとのこと。

あとは、「英語」。これは、編入学試験の必須試験なんだけど、多くの大学でTOEICの試験結果が代用できるんだ。TOEICでいい点数を取れば、英語を受験しなくて良くなるかも。
林さんはTOEICの目標点として、3年生が終わるころには750点を目標にしてほしいとのこと。

最後のQ「進学という選択肢に後悔はないですか」という質問に、林さんは、「後悔はない。4年生からは、部活も休止し、学校祭なども出れなかったけど、編入学試験の勉強を通して仲間や良い先生と出会えた。人間的にも成長できたので、高専に入って良かった。」と答えたよ。


「編入学試験について語る林さん」

最後に、電子工学科の越野さんを交えて、3人でディスカッション形式により1年生の質問に答えたんだ。

その中で越野さんは、個人的な意見で偏見を含んでいるかもしれないがという前置きをしたうえで、「高専卒よりも大学卒の方が、給料は高いし役職も上になる傾向がある。何がしたいか明確に決まっていないのであれば、進学を勧める。進学先で進路について検討するのも良い。自分もまだ将来の就職について決めていない。進学から就職への路線変更はできるが、逆だと間に合わない」と具体的なアドバイスをしてくれたよ。

以上、貴重なお話しをどうもありがとう。彼らのおかげで、勉強をする雰囲気が釧路高専に出て来てるし、後輩に引き継がれていくと思うよ♪
卒業しても頑張ってね!!


「学習支援センター長の近藤先生と発表してくれた3人の学生」