教員FD講演会を実施したよ!

こんにちは~!
クシローネです!

本日でようやく前期中間試験も終わり!
みんな、よく頑張ったね。
きちんと復習して、せっかく勉強した知識を完全に自分のものにしよう♪

さて、本日は6月8日(金)に実施された教員FD講演会についてのお話。

FDって何?このブログでも何度か紹介したけど、もう大丈夫だよね。
念のため、もう一度復習。

FDというのは、Faculty Developmentの略で、「大学や高専教員の教育能力を高めるための実践的方法」ということで、簡単に言えば、先生たちも教育手法や教育のあり方について、勉強しているんだよ。

では、詳しくお知らせするね。

講師は、昨年度まで3年間、北海道教育委員会との交流人事で釧路高専に在籍していた近藤浩文先生。

今は、道立本別高等学校で校長先生をなされているんだ。

近藤先生は、高専と高校の両方の教員をしていたことから、その経験を基に、現在の学生・生徒の傾向を分析し、どのような教育をしていけば良いか分かり易く講演してくれたんだ。

教員FD講演会の演目は「学生の意識を向上させる方策について」。

「講演会をしていただいた近藤先生」

はじめに、一般的な話として、どの学校にも「隠れたカリキュラム(ヒドゥンカリキュラム)」というものが存在していて、教員の言動や行動、学校内での日常の習慣や校風、伝統などといった教育環境が、その学校に所属する教職員や学生に影響を及ぼすといったものなんだ。

具体的には、進学校でみんな大学受験のために勉強しているような学校は、勉強第一の雰囲気が学校全体を支配し、昔で言う、荒れた学校なんかでは、不良と呼ばれる学生がたくさん出てしまう・・・といったものなんだ。

近藤先生は、釧路高専のヒドゥンカリキュラムは「自由と自己責任について学び、自主性を身に付けるシステム」であると述べていたように、自主性を身に付けた卒業生が高い評価を得ている一方、普通高校に比べて留年・退学者が多いといった問題もあるということなんだ。

また、近藤先生は、高校に戻って感じたこととして、時代と共に生徒の様子が変わってきていて、昔の「不良」と呼ばれる生徒はいなくなり、基本的には素直で人の話をよく聞く優等生的な生徒が多くなってきたけれども、何か問題があった時に自分で相談に来られなかったり、上手く説明できない生徒が増えてきていると仰っていたよ。
こうした生徒の変化に伴い、教員の方でも意識を変える必要があるとのことだ。

学生のケアを手厚くしなければならない一方で、手厚くしすぎると自主性が育たない・・・なかなか先生たちも大変だね・・・。

その後、本別高校で実施している様々な教育支援策や学生支援、進路指導計画について紹介してくれたよ。
計画的にきめ細かく実施されているんだね。釧路高専でも参考になりそう。

近藤先生は、本別高校でも少子化の問題などで苦労なされているみたいだけど、高専の一応援団として見守っていてくれるみたいなので、釧路高専の教職員も頑張っていかないといけないね。

本日は、近藤先生どうもありがとうございました<(_ _)>!!


「近藤先生の講演を真剣に聞く釧路高専教職員」