読書レポートコンクール表彰式を実施!

どうも、こんにちは~♪
クシローネでーす!!

 

今日も、昨日に引き続き、学生表彰のお話。
「読書レポートコンクール」について紹介するよ。

国語科から1~3年生全員を対象に夏休みの課題として実施しているんだ。
そのレポートの優秀者に対する表彰式が、12月21日(金)に校長室で行われたよ。

では、その様子を見てみよう♪

今回表彰を受ける学生は次の6名。

【優秀賞】
2学年電子工学分野 佐藤正晴さん「栗林忠道の生き方」
課題図書「散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道―」梯 久美子

2学年建築学分野 岡本玲奈さん「極めること、見つけること」
課題図書「どつぼ超然」町田康

【奨励賞】
2学年建築学分野 佐藤千晃さん「努力の大切さ」
課題図書「羊と鋼の森」宮下奈都

3学年情報工学分野 平澤 慎さん「平和的な煙害解決」
課題図書「ある町の高い煙突」新田次郎

3学年電気工学分野 中村彰吾さん「自分が信じてきたものを信じ抜く強さ」
課題図書「日の名残り」カズオ・イシグロ

3学年電子工学分野 小西竣大さん「企業の責任」
課題図書「ある町の高い煙突」新田次郎

今年もみんながんばって書いてくれたみたいで、力作が揃っていたぞ!!

ところで、この読書レポートコンクールだけど、名前にレポートと書いてあるように、単なる読書感想文ではない。学生は「論点」を設定して、課題を解決するような内容で書かせているんだ。
この課題の部分で独創性のあったものが評価されて、今回表彰されたんだ!

今回賞を受けた作品の中から佐藤正晴さんの「栗林忠道の生き方」について、少し紹介するね。

佐藤さんは、単純に戦争を悪と考えるのではなく、軍人の心の中にある悲しみをひろい上げようとして、レポートを書いた。
「何のために戦うのか」という問いに対し、「戦争を終わらせるためである」との回答を用意し、戦争に勝つのではなく、家族を守るために戦うという意識を持っていたのではないかと考えた。皮肉にも、栗林の戦争を終わらせるための戦いが、戦争を長引かせていくことになり、本のタイトルである「散るぞ悲しき」は死んでいった将兵だけでなく、この先の日本の未来に対しても「悲しき」と書いたのでないかと結んでいる。

なるほどね。深い読み方ができているね。
この作品は映画化もされているので、一度見てみたいなあと思ったよ。

みなさん、お疲れさまでした!!


「表彰を受けた学生と校長先生、国語科の教員たち。」