公開講座「原田 康子『挽歌』を読む」を開催しました

こんにちは!クシローネです。空気が乾燥してきて風邪などが流行り始める季節になってきたね。みんな日頃から気を付けていると思うけど,引き続き,手洗いうがいを基本にしっかり対策していこうね。

さて,今回は帯広で開催した公開講座の様子をお届けするよ。それではどうぞ。

11月21日(土)に,とかちプラザで公開講座「原田 康子『挽歌』を読む」を開
催したよ。

講師は一般教育部門の小田島 本有 先生。

帯広市が開催している生涯学習講座「帯広市民大学」と連携した,毎年人気の講座なんだ。今年は例年よりも広い会場を使って,間隔を空けた座席配置や換気,検温や手指の消毒など新型コロナウイルス感染症の対策をしながら開催したよ。

この講座は釧路で育った作家,原田 康子の代表作「挽歌」を題材としたんだ。この作品は60年以上前に出版された70万部を超えるベストセラーで,何度も映画やドラマになったくらい人気なんだけど,「主人公が気取っていて自分勝手」など特に男性から否定的な評価もあったんだって。

講座では,主人公の怜子をはじめとした登場人物たちの抱える悩みや複雑な人間関係を,小説を深く掘り下げながら解説していったよ。

先生の考察なども語られたこの講座に,受講者からは「主人公の考えや行動が不思議だったが,講座を聞き理解できた」「『挽歌』を読み返したい」「文学を掘り下げる面白さを思い出した」などたくさんの感想が寄せられたんだ。

ところで,「挽歌」の作者である原田 康子さん,釧路にゆかりのある人気作家とも深~いつながりがあるのは知っているかな?その作家というのが……桜木 紫乃さん!

中学生の頃に読んだ「挽歌」に引き込まれ創作活動を始めるようになった桜木 紫乃さん,釧路の幣舞公園で「挽歌」の文学碑が建てられ,その除幕式の写真では原田 康子さんの背後に無名時代の桜木さんが映ってるんだ。桜木さんは念願かなって原田さんと同じ「北海文学」の同人となったけど,この頃の桜木さんにとって原田さんはおそらく雲の上の存在だったんだろうなあ!

桜木 紫乃さんといえば,12月12日(土)に開催する公開講座「釧路スペシャル」では「氷の轍」を,令和3年1月31日(日)に開催する公開講座「桜木紫乃『ホテルローヤル』の世界」では映画が公開中の作品「ホテルローヤル」を題材にするんだ!どちらも会場は釧路市中央図書館で,小田島先生が講師を務めるよ。

興味があればぜひ申込んでね!申込みはこちらからどうぞ♪

今回はこの辺で。またね~