公開講座『啄木と節子』を開催しました

こんにちは!クシローネです。
朝晩はすっかり肌寒くなったけど、今年の釧路の夏は暑かったね~。そんな酷暑の中に行われた、小田島先生による公開講座についてお届けするよ!それではどうぞ

7月24日(土)に、釧路市中央図書館で公開講座『啄木と節子』を開催したよ。これは、釧路文学館の企画展「啄木交友録 -釧路を訪れた啄木の友人たち-」の企画のひとつで、釧路高専と釧路文学館とが共同で開催したんだ。

公開講座は「朗読」と「講義」の二本立てだったよ。
第1部では、「ジス・イズ朗読会」の石原達也さんが、澤地久枝著『石川節子 愛の永遠を信じたく候』を朗読。石川啄木の妻・節子や家族が、啄木不在の中、懸命に暮らす様子に引き込まれて、第2部の講義への興味が膨らんだね。

第2部は、釧路高専一般教育部門の小田島本有先生の講義。
啄木の生い立ち、学生時代、働くようになってからと、順を追って説明があったよ。節子とは中学時代に知り合って、その後結婚したんだね。啄木の人生は決して順調なものではなく、夢と現実との間で、器用には生きられなかった印象を持ったよ。その影響で、節子にも、貧困だけではなくいろいろと大変なことが起きたんだ。なんだか、啄木に腹が立ってきちゃったぞ。
それでも、節子は啄木と共に生きた。あきらめたり逃げ出したりしなかったのはどうしてなのか、不思議に思ったよ。

小田島先生はその理由を、節子が啄木の才能を終生信じていたからと説明したよ。そのため、節子は啄木の日記を守り抜き、啄木の作品が後世に伝わることになったんだ。啄木は、節子という最高の理解者がいたからこそ、人々の心に響く作品を残すことができたんだね。

テーマにもあるように啄木は釧路に住んでいたことがあって、東京へ移住してからその頃を回想して歌を詠んだよ。公開講座後に改めてそれらの歌を読むと、啄木や節子の当時の思いがより深く伝わるね。

今回はこの辺で!またね~