教員を対象にFD特別講演を開催

どうも、クシローネだよ!
みなさん、健康状態はいかがでしょうか?

明日は推薦選抜・特別推薦選抜試験が釧路高専で行われるね。
受験生の皆さん、明日の天候は大丈夫そうだけど、時間に余裕をもって行動してね!!

さて、今回は、昨日1月18日(木)に実施した教員FD特別講演について紹介するね。

「FD」とはなんだろう??
調べてみると、ファカルティ・ディベロプメント (Faculty Development)の略で、「大学や高専の先生が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組の総称」という意味だそう・・・
簡単に言うと、釧路高専が主催して、先生たちの能力向上のために何かを教えるといった取り組みなんだ。

先生たちも学生と同じで、勉強して成長しているんだね。

それでは、詳しく中身を見てみよう。

今回のFDのテーマは「特別な支援を必要とする学生への指導について」ということで、白糠小学校の高畠昌之校長を招いて特別講演をしてもらったんだ。

「大人の10人に1人以上はADHD傾向がある」と述べる研究者もいるぐらい発達障害が身近な状況で、どのように学生を支援・教育していくかについて、豊富な経験や知識を基に分かりやすく説明してもらったよ。

発達障害傾向を持つ人は、こだわりが強く、メタ認知能力(自分を外側から見る力)が低く、一般化作業(一を知って十を知る)が苦手なこと等が特徴としてあげられる。
そのような困難を抱えている人のつまづきを理解し、支援して、二次障害を引き起こさないため、どのように学生と接するかについての方法を教わったんだ。
そのうち、いくつか紹介するね。

〇リフレーミング
・見方を変えて、学生の良いところを引き出す。
例えば、「いつも文句ばっかり言っている学生だなあ」と感じたら、リフレーミングで、「常に問題点を意識し、改善点について発言できる子供なんだなあ」と、見方を少し変えてやると、印象が変わってくるんだって。

〇情報の提示は一度に一つにする。
・長文でたくさんのことを一気に指示しても、理解できない学生がいる。
・一つ一つ、間を取って説明する。
・断片的に外国人に分かるような日本語で言う。

〇要点だけを伝える。
・明日の準備品を指示するとき、簡潔に大切なところだけ伝える。
・「明日持ってくるものは三つあります」「三角定規、レコーダー、縄跳び」

〇誤解させないような表現で伝える。
・静かにしてほしい時、「うるさい!」と言っても、何をしてほしいか分からない。
「口を閉じなさい」と具体的な指示がないと分からない。
・「さっき言ったばかりでしょう、何度言えばいいの」と言っても、何回言われればいいのかなあと考えてしまうので「~をしましょう」と具体的対応例を言わなければ分からない。

こういったように、現場ですぐにでも実用できそうな様々なアドバイスをもらったよ。
ボクは、教員じゃないので学生に対して使う機会は限られてくるけど、貴重な時間を過ごさせてもらったなあ。どうもありがとうございました。