こんにちは!クシローネです。寒くなったり初雪が観測されたりと,冬の足音が近づいてきたね。今回は,釧路の公開講座「文学スペシャル」に続いて,札幌で開催した公開講座の様子をお届けするよ。
それではどうぞ。
11月7日(土)に,札幌市のTKP札幌ビジネスセンター赤れんが前で公開講座「情熱の人 与謝野晶子」を開催したよ。
講師は一般教育部門の小田島 本有 先生。札幌の公開講座はいつも大人気なんだけど,今年も大好評でキャンセル待ちが出るほどだったんだ。
当日は窓を開けて常に換気をしたり,座席数を減らして間隔を開けたりするなど,新型コロナウイルス感染症対策をしながら開催したよ。
この講座では,女流歌人 与謝野 晶子の生い立ちと作品,そして彼女の作品に対する批評について語られたんだ。
デビュー作「みだれ髪」の中の一首について解説する小田島先生
歌集「みだれ髪」では後に夫となる与謝野 鉄幹への想いが大胆な表現で書かれていて,若者を中心に支持されていたんだけど,女性は控えめで大人しくあるべきとされていた当時,批判も多かったんだって。
また,代表作のひとつ「君死にたまふこと勿れ」は,日露戦争へ召集された弟を案じる気持ちが綴られているんだ。こちらも「国家観念を軽視した危険な思想だ」なんて批判を受けたんだけど,与謝野 晶子はその批判に真っ向から反論していたみたい。
講座の後には,代表作や彼女の考え,そして彼女への批評についてなど,様々な視点から活発な質疑応答が行われたよ。
受講者からは,「近現代の女性像がよく理解できた」「与謝野 晶子の人となりにスポットを当てるところが面白かった」「みだれ髪の詳細な解説が興味深かった」「作品についてもっと知りたい」など,与謝野 晶子自身や彼女の作品についてたくさんの感想がよせられたよ。
釧路,札幌に続いて,11月21日(土)には帯広でも小田島先生の公開講座を開催するんだ。興味がある人はぜひ釧路高専のHPを確認してみてね。
今回はここまで!ではでは~