こんにちは!!クシローネです。
今年は紅葉がきれいだね。落ち葉を踏む音がさらに秋を感じさせてくれます。
さてさて
「釧路高専の学生さんが新聞記事に掲載されたよ。クシローネ、深ぼり取材に出動!!」と指令が下され、取材に行ってきました。
見てみて!!すてきな椅子でしょ?
取材に行ってきま~す、と言って椅子でくつろいでるわけではないですよ~。
この椅子が、本日の取材“新聞記事・高専生”と関係があるんです。
オイラが鎮座しているこの椅子の生みの親が釧路高専5年建築学分野の佐久間彩音さん。
「卒業研究(卒研)に地元産木材を使って製作を手掛けたい」と研究をスタートしこの秋に完成。そして、釧路市内の飲食店に設置し実際に座ってもらい、座り心地の感想をアンケート調査する、ということが地域に根付いた研究であることや、地域貢献、地元の企業や市民に役立つものに取り組んでいる姿が新聞記事に掲載されたんだって。
新聞に掲載されてまもなく、佐久間さん本人だけでなくご家族にも「新聞に載っていたね~」とめちゃめちゃ声をかけられたって驚いていたね。
んでもって、こちらが佐久間さんで~す!!
まずは試作品(にちゃっかりすわっちゃいました☆)や研究内容のパネル、そしてご本人と一緒に記念撮影をしつつインタビュー。
地元の木材を卒研のテーマにしたのは何故?
佐久間さん「楽しそうだな、って思ったんです。それと地元である釧路に貢献のできるもの、形に残るもの、ということが頭に浮かびました。」
実際に採用した木材について教えてくださ~い
佐久間さん「カラマツという木材を使いました。カラマツは実は家具向きではないんです・・・。でも、ここ釧路地方はカラマツはとっても多いんですよ~。そして釧路市の面積の3/4は森林なんですよ。」
なんと、森林の比率がこんなにあるなんて知らなかった!!こういった研究内容を知ることで釧路のことを学べてありがたい~~♪
と感心・感動している間にも
「地元の材料を使って地元で製作して地元で使われれば輸送コストの削減や輸送時の二酸化炭素の排出の削減にもなってSDG‘Sじゃないですか!」
と、次から次へとこの作品に対しての思いや感想が滝のようにあふれ出て来て、メモが追いつかないっ
「製作した椅子は、釧路市内の飲食店に設置してあって実際にお客さんに使ってもらってるんです。座り心地など実際に座った感想をアンケートで集めています。アンケート結果をみて改善点があげられたら、後輩に引き継いで来年度も取り組んでほしいなと思っています。」
なるほど、なるほど。釧路愛が詰まった研究、ぜひ受け継いでほしいね!!
設計で楽しかったこと、大変だったことは?
「大変だったのはデザインです。」
え?
なんと、佐久間さんはご両親も釧路高専ご出身。佐久間さんご自身も進路は「釧路高専一択」だったんですよね。さぞかし、建築設計やものづくりが根っから好きなんですね?と思いきや
「父も母も、建築学科(当時)の卒業で、建築に関する仕事をしています。両親の背中を見てきたのもあって釧路高専を選択しました。なので(両親の血を引き継いで)私も卒業後の進路は同じように建築とか設計とかの道に進むのだろうと漠然と思ってて。」
「ところが、全っ然、向いてないってわかったんですよ~(笑)」←そこ笑うとこっすか?
「というわけで、卒業後の進路は建築学とは全く違う業界に進むんです!」
驚いたね~。オイラはてっきり、地元に残ってご両親と同じような仕事を選ぶんだろうと思いこんじゃっていたよ。
「4年生の時にインターンを経験してわかりました。挑戦してみたから”向いていない”って知ることができたんです。だから、インターンは自分にとって、とてもよい経験でした。」
「これから進路を考える後輩たちには、興味のあることはどんどん挑戦してみてほしいです。何が自分に向いているのかなんて、わかりませんから。トライ&エラーです!!」
卒業研究の椅子の製作についてのインタビューの予定が、高専の過ごし方や将来についての考え方など、とっても深い貴重な話を聞けたね~☆
そして思い込みによる選択肢の幅を制限しちゃってるかもしれないってことにも気づかせてくれた。
いや~、取材ってたくさんのことを学ばせてくれる環境だなぁ。
取材に快く応じてくれた佐久間さん、改めて貴重なお話をありがとうございました!!