ロボットエンジニア育成事業 合同教育講演会

ウィーン・・・ガシャーン!
ク、クシローネ だ・よ 。  
み な さ んこん に ちわ。

最近、ボクがロボットだという噂が飛び交っているけど、ボクはちゃんと人のこころをもっているんだよ。覚えておいてね♪

さて、今回は、鈴鹿高専が主幹校ですすめており、釧路高専も協力しているロボットエンジニア育成事業の一環で実施した「合同教育講演会」だ。

協力校をネットワーク(テレビ会議システム)で繋ぎ、講演を同時配信するよ。

非情に興味深い内容だったので、その一端を紹介するね。

講師は、大阪大学大学院 基礎工学研究科の 石黒 浩 教授
演題は「人を知るためのロボット研究」

やはり大阪大学の先生だけあって、こてこての関西弁でしゃべり始め、ちょっと度肝を抜かれたね。なんか、懐かしい感じがしたよ。

石黒先生が言うには、
先生:「「人のこころとは何か?」考えてくるように!」
・・・いきなり宿題を出されてしまいました・・・

「えっ!?なに?これって、何の講演会?ロボット人材じゃないの?なんか哲学みたい?」

先生「これからのロボットを創るエンジニアは、機械等の知識だけでなく、心理学や認知科学、脳科学等の知識を理解しなければ、車もエアコンも作れない。」

先生「機械を作る技術は誰でも持っているが、機械を使うのは人間だから、人間がいかに快適に使えるかを理解しないといけない。だから、人間を理解できるような学問領域の知識も必要になるんだ。従来の機械ばかり作っていると、別の意味で作る側が「ロボット人材」になってしまう。」

「なるほど、なるほど」

先生は、アンドロイドの研究をしていて、演劇や映画にアンドロイドを出演させたりもしている。知っている人もいるかもしれないが、劇作家で大阪大学教授の平田オリザさんと作成した「さようなら」という作品だ。

先生「これからのロボットは人間に近づいてきている。アンドロイドが人のこころを持ち、舞台や映画で演技をする。すごく感動するので一度見てください。」

これからのロボットエンジニアは、いかにロボットに人のこころを理解させるかというのが重要になってくるんだね。

講演を聞いていた電気工学分野を中心とした約100名の学生は、興味深そうにしていたよ。

もしかしたら、未来には人間とロボットの境目が分からなくなるかもね。
えっ?ボク?
ボクって・・・いったい何だろう・・・か?
少なくとも鳥ではなさそう・・・!?

「真面目に講演を聞く学生たち」