出前授業「身の回りの金属のフシギな性質」根室市立光洋中学にて

こんにちは。さあ、元気出していこう♪

今回は、昨日実施した根室光洋中学校への出前授業の様子をリポートするよ♪
講師は、機械工学分野から、高橋 剛教授、福地 孝平助教、教育研究支援センターから江口陽人技術職員の3名だ。

テーマは「身の回りの金属のフシギな性質」ということで、身近な金属が温度によってどんな反応を示すか?
実験で体験してみたよ♪

対象は、根室市立光洋中学校3年生の2クラス合計45名ほど。

さて、LESSON1
「鋼の棒を液体窒素で冷やし、ハンマーで叩くとどうなるでしょうか?」
・・・
・・・
では、実際にどうなるか体験してみよう。
ぼろっ!ばきっ!

そう、答えは「脆くなります。」
この性質は「低温ぜい性」といって、金属は冷たくなると壊れやすくなるんだよ。

映画でも有名な「タイタニック」が沈んだのは、金属の船体が低気温で脆くなったところへ氷山にぶつかったためとも言われているんだ。

「液体窒素で鋼を冷やす。」

つづいて、LESSON2
「熱したピアノ線を急激に冷やすとどうなるかな?固くなるかな?脆くなるかな?」

では、実際にやってみよー♪

ぽきっ!!

そう、「簡単に折れちゃうんです。」
これは「熱処理」と言って、急激に冷やすところが味噌なんだ。温める温度や方法によって、固くも弱くもなるんだ。金属って不思議だね。

さあ、どんどん行くよ!LESSON3
「たくさん曲げても元の形を覚えている金属があります。例えば眼鏡に使われているフレームとか。さあ、いろんな形に曲げてみよう!!どうなるかな?」

・・・ 曲げたけど・・・何も起きないよ??? ・・・

「おおっと!?今度はお湯につけてごらん」

そうすると・・・「元に戻るんです!!」

このような金属を「形状記憶合金」というんだ。
日常のいろんなところにこの技術が使われていて、びっくりだね(;゚Д゚)

最後にLESSON4
「溶けやすい金属というのがあるんだけど、溶け始めるのは何度だと思う?ちなみに、氷は0℃、鉄は1,536℃、アルミは660℃」

正解は・・・「90℃!!」

ウッドメタルという金属で、お湯につけて混ぜていくと、溶けていくぞ。
これは、物質にはそれぞれ融点というのがあって、その温度になると個体は液体に変わるんだ。金属なのに融点が低いものがあるなんて、不思議だね。

以上、みんな興味深そうに体験してたぞ!!

※出前授業は、申し出がありましたら、釧路・根室・十勝・オホーツク・日高管内の中学校、釧路管内の小学校に伺います。気軽にお問い合わせください♪

「金属の性質を説明する福地先生」